「家で仕事することにするね」に対する長男の反応
「よし!仕事やめてフリーランスになろう」と決めたとき
いちばんに報告したのは長男でした。
その日は1年生と2年生の間の春休みが始まった2日目で
学童のみんなでお昼ごはんを買い出しに行った日。
マクドナルドで自分でお金を出して注文するなんて
楽しかっただろうと思って迎えに行ったのに
靴を履いて出てきたときの長男の機嫌は最悪でした。
日ごろから機嫌が悪いのはよくあることで。
「もっと本を読んでいたかったのに」
「コマ回し競争でいいところだったのに」
と理由があればまだいい方だけど
「なんでもない。わかんない。」
と明確な理由がないときが大半。
対応のしようがなくて便乗して私も不機嫌になってしまう。
今日はこのパターンかあ…と思いながら
「ママさあ、夏くらいには今の仕事をやめることにしたよ」
とだらだら歩く息子に声をかけました。
すると
「えっ!どういうこと?」
と大きな声で反応がありました。
「7月末まで今のお仕事をして、8月からは家にいるようになるよ」
「ええー、どうせなら8月まで今のお仕事がよかったけど、7月でもまあいっか」
照れ屋さんですんなりそのまま喜べない息子のこの言葉から
嬉しいと思っていることが伝わってきました。
その後の態度もいつもとは明らかに異なるものでした。
給食のメニューや授業でやったことなど
どんな単純なことを聞いてもいつも「忘れた」とだけ答える子が
「今日はマクドナルドで何を頼んだの?」と聞いたのに対して
「えっとねー、マックフライポテトのSサイズと
オレンジジュースのSサイズと
チキンナゲットの5個パックとサラダ」と。
頼んだすべてのメニューを教えてくれただけでなく
ひとつひとつのサイズまで教えてくれました。
「マクドナルドとスーパーに分かれて買いに行ったんだよね?
どっちに行った子が多かった?」
この面倒な質問への答えはいつも通り「わかんない」だろうと
期待せずに聞いてみました。
「えっとねー、マック。
マックが30人くらいで、スーパーが40人くらい。」
この返事を聞いて感動するとともに驚きました。
これくらいのやり取りは当たり前のお子さんが大半なのだと思いますが
うちの息子は聞いたことに対して
期待するような答えが返ってくることがほとんどありませんでした。
まさかこんなにきちんと今日の出来事を覚えていて
それをわかりやすく相手に説明ができる子だと思っていませんでした。
そして
それをさせなかったのは私が正社員フルタイムで働いている状況だと
気づかされました。
私自身がそうであったように
息子にはお母さんが仕事で家にいないという状況は
合っていなかったんだと思います。
うっすらと気づきながらも仕方ないでしょと
この環境になじむよう押し付けてきてしまったんだと思います。
昨日で長男への報告から1週間がたちました。
初日ほどのテンションの高さはありませんが
今日も機嫌が悪くて接しづらいな…と思う日がほぼなくなりました。
寝る前はいつもひとりでごろごろしていることが多かったのですが
昨日は「これやろう!」と指をさし出してきました。
わりばしというゲーム。
子どもたちからの要求を面倒くさいなと思わず「いいよ」と言える余裕を
私自身も持てるようになってきたとふと気づいたのでした。
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