ブルーマンデーの乗り越え方

長期休暇明けの月曜日。
会社に行きたくないという気持ちがいつになく強くなりますよね。

ブルーマンデーとは。休日が楽しかった分、症状は重くなる。

直訳すると「憂鬱な月曜日」という意味で、お休み明けの月曜日の朝、会社や学校に行きたくなくなる状態のになることをブルーマンデー症候群と言います。
 
原因は楽しかった休日と、しんどい仕事や勉強とのギャップ
普段の土日よりも長期の休みになるほど、遠くへ旅行へ行ったり、たくさんのイベントに参加したりできます。
休日の楽しさが増す分、仕事への思いとのギャップが大きくなるため、長期休暇明けは、普段から会社に行きたくないと思う人はそれがより強まったり、いつもはそんなに思わなかった人までもがブルーになってしまったりするのです。
 

ブルーマンデーの対処法。休日と仕事のギャップを最小化する。

ブルーマンデーを乗り切るためには、その原因である”休日の楽しさと仕事の辛さのギャップ”を小さくすることです。
つまり、仕事の辛さを軽減するか、休日の楽しさを抑えるか
私が実践して効果があったものを紹介します。
 
1.仕事の辛さを軽減する
・月曜日の午前は急ぎの仕事はいれず、メールチェックでウォーミングアップする
業務の質や会社の風土にもよると思いますが、私は1日休むと100通前後はメールがたまっています。
長期休みは同じくお休みの人も多いので、単純に100通×お休みの日数とはなりませんが、それでも落ち着いてチェック&対応したいので、会議や来客の予定は入れないようにしておきます。
 
・会社に着くまでは仕事のことをとにかく一切考えない
いつもは通勤中に仕事の段取りを考えて、席に着いた瞬間から100%始動できるようにしています。
ただ、ブルーマンデー時においてはタブーです。
とにかく会社にたどり着くことだけを目標にすること。
たどり着きさえすれば、午前中は無心にメールチェックに徹することができるし、同僚たちの「働きたくないー」を聞くうちに自分だけがツライんじゃない!と思えてきて、意外と1日乗り切れたりします。
 
・月曜日に必要な資料の準備はお休み前にしておく
午前に会議の予定がなかったとしても、午後に会議や外出があればその準備が必要です。
慌てずにすむようにお休みに入る前に必要な資料は一式準備しておくこと。
もし直前にならないとそろわない資料があったとしても、月曜日の作業は最小限になるようできるところまで準備しておいて、メモに「あと○○だけ」と貼っておくこと。
万が一、午前中のメール対応で時間がとられたとしても慌てません。
私は子どもの体調不良への備えも兼ねて、火曜日の分まで用意しています。
 
・自分がどんな仕事をしているか、第三者に客観的に伝えてみる
これは月曜日に出社してからすることではなく、それまでにすることで、かつ若干時間がかかるのですが、比較的効果が長く続きます
日々業務に忙殺されていると、自分の業務が誰のためのもので、どう役立つのか、見えなくなる時があります
対応にパワーのかかるマイナス面や大変なことが目立ちがちになりますが、客観的に整理し直してみると、楽しそうで魅力的な仕事に見えるんです。
私はOG訪問用に自分の仕事を資料にまとめたり、ママ友にどんな仕事をしているのか話した時に、この手法を発見しました。
自分がどんな仕事をしているのか人に伝えてみる、というのは、仕事自体の魅力を再発見できておススメです。
 
ただ、この時に注意しなければならないのは“客観的に伝える”ということ。つまり、「意見」は述べず「事実」だけを伝えることです。
「新しく開発された製品を、既存顧客だけでなく新規顧客にも営業をかけ、顧客獲得に日々励んでいます」はOK。
「でも新規顧客は話をさせてもらえるまでに何回も足を運ばなくいといけないのが大変で。ノルマはないけど、同期との顧客獲得競争で気持ちも焦ります。」などの個人的な意見はNG。
おそらくたいてい愚痴になるので、逆効果です。
 
 
 
2.仕事での楽しみを増やす
なかなか仕事自体を楽しめるようにする、というのはハードルが高いので、仕事そのものでないところで楽しみを作ります。
 
・月曜日のお昼はランチの予定を入れる
いつもは自席でお弁当ですが、長期休み明けの月曜日は、仲のいい人と「だるいね」と共有するためのランチを設定するだけで気分が軽くなります。
また、お休み中に何をしたかの話になるはず。
自分がどんな楽しい休日を過ごしたのか伝えることで、反芻でき、次の休暇に向けて再度頑張ろうというモチベーションにもつながります。
理想は、1日でブルーさが改善しなかった時のために、水曜日あたりにも予定しておくこと。
 
・魅力的な文房具を買っておく
私はやるべきタスクを付箋で管理しています。
普段は会社の備品のシンプルな付箋を使いますが、かわいいものやデザイン性の高いものを買っておくと、試しに使う機会が訪れるタイミング(=仕事)が来るのが楽しみになります。
もちろん、文房具に限らず洋服やカバン、化粧品でもOK。

 
3.休日の楽しみを抑える
本気で抑えにかかると本末転倒にもなりかねないので、ここは控えめに
 
・日曜日の午後はいつも通りの日曜日の過ごし方にする
つまりはクールダウンの時間を確保するということです。
日曜日の夜までいっぱいいっぱい楽しんでしまうとそのテンションのまま眠りにつき、朝起きた時に今日がお休みなのか仕事なのかすらわからなくなるリスクがあります。
 
・楽しかった休日を振り返る時間をとる
日曜日の“いつも通りの”午後は、写真を見返すなど、楽しかった休日を振り返ります。
そうすることで、休日が過去のものとなり、明日とのつながりを断ち切ることができます。
楽しかった過去と、頑張らなければならない明日以降の切り分けができるのです。
 
 

「仕事もまた楽しい」と思える社会が理想

連休最後の日のニュースでは、レポーターの方の問いかけにみんな口をそろえて「明日からの仕事が憂鬱です」ということを言っていました。
「明日からの仕事に行くこともまた楽しみです」という人はいないのだろうか
TV局側の編集意図もあるのかもしれませんが、ニュースで取り上げられるのを見たことはありません。
 
就職活動をしている時は本気で、働きたい!仕事がしたい!と思っていたのに。
仕事自体が率直に素直に楽しそうに見えたし、自分の市場価値を高めてやるという意欲が確かにありました。
 
今だって、仕事には仕事の楽しみややりがいがあるのは事実です。
それを超える苦難や苦労があって、ついそっちが目立ってしまっているだけで…。
 
休日には休日ならではの無条件の楽しさが、
仕事には仕事の大変だけどやりがいがあって感謝される違う種類の楽しさが。
 
休日の色とは違うだろうけど、ブルーではない色の月曜日が来るといいなと思ったのでした。
 
 
ちなみに、今朝はうちの長男も「学校めんどくさい。なんでいきなり5時間目まであるんだよ。4時間でいいよ。」と言ってました。
大人だけじゃなく、子どもにもブルーマンデーはあるみたいです。
 
 
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