デリケートゾーンを衛生的に保つために 婦人科形成
迫りくる更年期と介護に向けて小陰唇縮小術を受けることにしました。
手術方法の種類
私自身の悩みとしては、小陰唇の縮小のみだったのですが、結果的には副皮も切除することになりました。
副皮は小陰唇とクリトリスをつないでいる皮で、そこも肥大していることが多いです。
そのため、垢がたまりやすく衛生上とるほうが、ニオイをおさえたり、今後介護してもらうことになった際に相手の負担を減らすことができます。
私が行った病院で可能な手術方法は3種類。
1つは外縫いのスタンダード。
でもこれは、部分的に切るときのみに適用できるものです。
全体的に切除する場合は、これだと傷口が開きやすいためNG。
残りの2つは中縫いになります。
2つの違いは糸の種類の違いで、普通の糸か、より柔軟性があり抜歯しなくてもよい糸かです。
より柔軟性がある方が塗ったところが引きつれず、術後の痛みも少ないということで、そちらのスーパークイックというものを選びました。
スーパークイックの値段には、腫れ止めの点滴、エクスパレルという72時間痛み止めの効果がある点滴、術後に履くガードルも含まれます。
あとは、静脈麻酔、笑気麻酔をオプションでつけました。
笑気麻酔は鼻から吸う麻酔で、酔ったようなフワフワした感覚になります。
静脈麻酔は点滴で落とすもので、うっすら意識があるような、でも眠ってしまっているような状態になります。
カウンセリングのあと当日施術へ
私は決心が揺らがないよう、当日施術を希望しました。
最初にカウンセラーの方から、これまでの悩みや施術内容の希望を聞かれたり、それに対してどういった施術があるかなどを聞きます。
施術に関すること、なんでも質問できます。
その後、医師の方と実際の施術内容を相談したら、いよいよ施術です。
暖かい部屋で、タオルを顔にかけられ、その時点で眠気が。(寝不足…?)
笑気麻酔でフワフワした感覚になってから、静脈麻酔を流されたら、すっかり意識が飛んでいました。
途中で一回、ぴりっとした傷みがあって、そこから意識がもどり、引っ張られている感覚とか、今縫合しているんだなという感覚はありましたが、それでも麻酔でフワフワしているので、恐怖心はなかったです。
もともと1時間の予定だったのですが、出血が多かったらしく、圧迫や丁寧めの縫合をするために、3時間かかりました。
麻酔で眠っていたので、時間の感覚はなく、長いとも感じませんでした。
当所、静脈麻酔はなしでいいかなと思っていたのですが(だって5万円もするから!)、つけてよかったです。
笑気麻酔だけで3時間は気持ち的に耐えられなかったと思います。
術後30分待機して、止血しているか確認したら、もう帰宅できます。
ただ、麻酔の影響で、若干ぼーっとした感じは残っているので、車の運転はNG。
あと、もちろん自転車もNGです。
麻酔で痛みはほぼないので、徒歩で帰宅しました。
施術が終わったのが15時で、就寝までは痛みを感じることもなく、普通に家事をして過ごせました。
患部を直接ぬらさないようにすれば、シャワーも当日から浴びられます。
そして、夜中の2時半。
痛みで目が覚めました。
72時間効果のあるはずのエクスパレル麻酔…効いてなくない!?
効いてこれなの!?
とても寝付けなかったので、病院でもらっていた痛み止めを飲んだのでした。
2日目
朝起きて、ヒリヒリした感じはするけれど、我慢できる程度です。
聞いていた通り、出血は続いています。
ピラティスが日課なのですが、果たしてできるのか…。
激しい運動ではないのでやってみましたが、足を開いたり、股関節を使うのはやっぱり痛くて無理。
上半身の運動は問題なくできました。
その後、痛みがひどくなってきたので10時に痛み止めを飲み、お昼ごはんを食べ、午後は娘の習い事と買い物へ。
排尿のたびにナプキンを変えなければならないくらいの出血が続きました。
そして、その血を見るのが怖くて、摂取水分量が減っていました。
夕方ごろからまた傷みがひどくなり、動いていなくても、ジンジンピリピリ。
イスに座ると、じゅわっと血が出る感覚も。
トイレに行って確認すると、これまでで一番の出血量で、心なしか貧血っぽく元気がなくなってきました。
(血が苦手だし、痛みにも弱いので、その積み重ねで元気がなくなっただけの可能性もあるけれど)
出血量が減らない(むしろ増えている)のが心配で、施術した院に電話をし、明日のアサイチで見てもらうことに。
動くたびに出血が気になるので、なるべく動かず、じっとして、痛み止めを飲んで早めに寝ました。
3日目
朝起きてすぐは痛みはほぼなし。
排尿時の痛みも、昨日ほどではありません。
出血も2日目の午後のようなものではありませんでした。
10時に病院について、先生に診てもらったら、特に大きな問題はなさそうとのこと。
1カ所だけ針の穴が開いていて、そこから血が出て塊となって、レバーのような状態になっていたそうです。
それを除去してもらい、念のためひと針だけ塗ってもらいました。
また、痛み止めもなくなったので、追加で10錠もらって帰りました。
その後は、出血も断然減って、痛みも薬を飲むかどうか迷う程度に収まりました。
傷口も状態が良いと聞いたのでほっと一安心。
軽くピラティスができるくらいの状態にまで戻りました。
4日目
朝起きて、出血はほぼなし。
傷みもありません。
ちょっと汚い話ですが、排尿時も排便時も特に違和感なし。
ウォシュレットできれいにして、最後にトイレットペーパーでぽんぽんと優しくふき取るのですが、その時にすれると多少の痛みはあります。
朝ごはんを食べ終わる頃に、またヒリヒリしてきたので痛み止めを飲みました。
その後は、ピラティスをやって(体勢によって痛みを感じるものもあるのでそれはトバシて)、徒歩で買い物に。
自転車はまだまだ乗れないので、それはちょっと不便かも。
明らかに回復してきているのがわかって、気分がいいです。
あと、この手術を受けて初めて分かったこと。
これもちょっと汚い話ですが、排尿時、小陰唇が大きいせいで尿が飛び散っていたことに気づきました。
前やら横やらに飛ぶので、便器の外に出ないようにいつも気をつけながら、確認しながら、だったのですが、今は、まっすぐ下に落ちるんです。
それが、一般的なんでしょうが、そんな話、誰ともする機会がなかったので知りませんでした。
排尿時のストレスが減り、気分が軽いです。
5日目
さらに痛みもおさまってきました。
ただ、まだ触れると痛いのでトイレの後は気を使います。
また、治りかけの傷の独特のかゆみのようなものも出てきました。
ピラティスをやりましたが、今日は痛み止めを飲まなかったせいか、昨日よりも痛みでできない動きが多かったです。
何かに集中している時は痛みは気になりませんが、ふと気を抜いたら、やっぱり鈍い痛みはあります。
出血はほとんどなく、少しナプキンに着くくらい。
6日目
ジッとしている限り、痛みが気になることはほとんどなくなりました。
でも、ピラティスをすると、やはり体制によっては痛みが出ます。
あと、お風呂の後も違和感のあるジンジンとした感じが。
石鹸などがしみているのでしょうか…。
患部の消毒は必要なく、排尿時もぽんぽんとやさしく拭くだけでいい、とのことですが、汚れが気になり始めました。
とはいえ、触ると痛いので自分で掃除もできないのですが。
ナプキンは、本当に微量ですが、出血がまだあるため続けてつけています。
1週間経過
念のためにナプキンはつけていますが、ほぼ出血はなくなりました。
ふだんの生活をしている分には、痛みもほぼなくなりました。
若干の違和感はまだあるし、縫った糸が溶け始めて、ぴっと出ていたりして、それがひっかかると痛みを感じる瞬間はあります。
ピラティスも痛みを気にせずに、一通りの動きができるようになりました。
消化不良になるくらいしんどく締め付けていたガードルも今日まで!
少しずつ、普段の生活にもどりつつあります。
10日目
施術からだいたい1週間後に診察と抜糸があります。
私は溶ける糸で縫ってもらったので、抜糸するかそのまま放置するか、選択できます。
糸が溶けてくるとピッとひっかかることがあって、それが不快なら抜糸を選ぶ人が多いのだとか。
私はそんなに強くは感じないし、抜糸のピリッとした刺激が苦手なのでそのままにすることにしました。
傷も想定通りの回復で、これでもう通院も必要ありません。
入浴は血流がよくなるので1カ月後までNGですが、シャワーであれば泡で洗うこともできます。
総合的な感想
まだ10日なので、もしかしたら感想は変わるかもしれませんが。
制限のある10日間を過ごしてきたなかでも、施術を受けて良かったなと思います。
見た目がまず改善されたこと。
そして、排尿時の飛び散りがなくなったこと。
下着への粘膜のこすれによる痛みや不快感がなくなったこと。
見た目については、誰に見せるとかではないですが、自分自身が目にするたびに嫌な気分になっていたのがなくなりました。
婦人科の検診への抵抗が減ります。
また、介護をうけることになっても、相手に与える負担を軽くし、何より衛生的な状態を保ちやすくなります。
費用はかかるし、かなり贅沢な自分への支出でしたが、このあと数十年のQOLの向上にはやる価値があったと思います。