娘と2人でサンリオピューロランドへ。娘のペースで過ごして、いつも急かしてばかりだと反省しました。
先日、娘と2人だけでサンリオピューロランドに行きました。
これまで2人だけでちょっと遠くに遊びに行くというのはしたことがなく、今回もお兄ちゃんに予定があったために、思わず訪れた2人遊び。
この日はゆっくり娘のペースで楽しませてあげようと決めて出かけました。
サンリオピューロランド到着まで
朝少しだけ用事があったので、最寄りの京王多摩センター駅に着いたのが11時10分。
サンリオピューロランドまでは大人の足で5分ちょっととそんなに遠くないのですが、ゆるい上り坂なんです。
半分くらい歩いて、ようやくピューロランドが見えた!というところで「疲れたからベンチに座ってお菓子が食べたい」と言い出しました。
↓もうあの奥に見えるのがピューロランドなのにな…と思いながら10分休憩。
よし行こう!と11時30分に出発して20mくらい歩いたところで、トイレ休憩。
↓もうほんとにそこなんだけどな…。
ピューロランドについたのは11時40分ごろでした。
サンリオピューロランドにて
入った時にちょうどショーが始まったのですが、運よく立見ながら近いところで見ることができました。
すごく真剣な顔で見入っていました。
ショーが終わると、キティちゃんが持っていた魔法のステッキが欲しいと。
(娘は「まほう」と呼びますが、正式名称は「ミラクルライト」です。)
想定内のこと。
「いいよ」と聞くと、わき目もふらずショップに走って行きました。
魔法のステッキを手に入れたらもう満足したらしく、「帰ろう」と。
他のアトラクションなどに興味を示すことなく、滞在時間30分にも満たず・・・でも娘が満足したならそれでいいんです。
何時間も遊ぶのが目的なのではなく、娘がキティちゃんに会って楽しむのが目的なので。
帰り道の寄り道
駅までの道にはベネッセコーポレーションのビルがあり、そこに鯉のいる小さな池があります。
「おさかな見たいー」と駆け寄り、静かにじっと覗き込んでいました。
「もういい!」と離れたかと思ったら「やっぱり見る!」と戻ってみたり。
さっき買ったばかりの魔法のステッキを池に落とさないようにリュックにしまったかと思ったら、ちゃんとあるか確認してみたり、そうすうとやっぱりまた持ちたくなって出してみたり。
何回も同じことを繰り返して、自分はそれで満足できるかを確認するんだな、と今さらながら素直な発見でした。
ミニポテチを丁寧に1枚ずつ食べながら、なんとか駅にたどり着く
ようやく駅に向かい始めたとき、疲れ切っておなかもすいたので、ミニポテチの残りを食べたいと言いました。
歩きながらお行儀悪くてすみません・・・でもなんとか歩いて帰りつくために。
その食べ方においても、新たな発見がありました。
このミニポテチ、プラスチックケースに並んで袋に入っています。
食べるためにはケースを引き出さないといけないので、娘にはこぼさずに取り出すのがまだ難しく、「食べたい」と言われたら私が差し出す形だったのですが。
ポテチを1枚手に取ると、プラスチックケースを袋に押し戻して、ポテチがきちんとしまわれた状態になったお菓子の袋をもう一方の手で持ち直してから、食べるんです。
1枚食べ終わると足を止めて私に袋を渡し、引き出してもらったプラスチックケースから1枚取ったらまたケースを袋に戻して、袋を受け取り持ち直す。
2枚くっついて取ってしまっても、律義に1枚は戻して、丁寧に5~6歩歩くごとに1枚食べていました。
この子の考える歩きながらのミニポテチのあるべき食べ方はこういうのなんだ・・・と興味深かったです。
ゆっくりと娘のペースに合わせながら駅まで20分。
最後まで自分で歩き通せました。
いつもなら「もう歩けない!だっこ!」といって癇癪を起こすのに、その日は言いませんでした。
電車に乗った瞬間に意識を失うくらいの眠気が襲っていたにもかかわらず。
いつもの私の声掛けがどれだけ切迫感のあるものかを思い知らされた
お出かけする時はいつもパパとお兄ちゃんが一緒です。
もし今回も4人だったら…。
サンリオに興味がなく、早く帰って友だちとゲームがしたいお兄ちゃんが「ねえ早く帰ろうよ」と言い、それにイライラしたり、焦ったりした私と夫が、娘を急かしていたと思います。
・駅からピューロランドへ行く途中でお菓子が食べたいと言われたら
「こんなところじゃダメ!ほら、もうあそこに見えてるんだよ?早く行くよ!」
「そんなこというなら、もう駅でお菓子買うのやめるからね!」と言っていたはず。
・帰りの寄り道で、魚に近寄ったり離れたりを繰り返していたら
「見るのか見ないのかどっちかにして!」「もうこれで決まりね、最後ね、もう見ないよ?」
「ピューロランドに来たのであって、魚を見に来たのではありません。はい、帰りましょう」とか。
・ポテチを1枚1枚丁寧に取り出して食べていたら
「そんな1つ1つとらないで、何枚かまとめて取りなよ、めんどくさい。」
「何歩か歩くごとに止まってたらいつまでたってもたどり着かないじゃん」
「もう残りこれだけだから、食べちゃうよ?もういいね?」とか。
娘のペースをはじめて感じ取って思ったこと
なぜ私はいつも、あれほどまでに何かに追い立てられる感じになってしまうんだろう。
自分とは違うことをしたい妹を待てず、早く帰ろうと騒ぐお兄ちゃんの存在も大きいと思います。
お兄ちゃんが騒いでうるさいから、お兄ちゃんをだまらせるために妹をまくしたてる母。
お兄ちゃんはお兄ちゃんで我慢していることもあるんですけどね。
5歩ごとに1枚のミニポテチを食べるのを待てる小学2年生男子はなかなかいないと思います。
家族みんなが楽しめるようにと思って調整したつもりでも、それは最大公約数にしかならず。
最大公約数ということは、それぞれが本当に望む楽しみ方よりも小さいんです。
娘が魔法のステッキを抱きかかえながら幸せそうに寝ているのを見ながら、”家族みんなでそろって出かけることが大切だ”と根拠なく思っていたけれど、必ずしもそうじゃないこともあるのかな、と思ったのでした。
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