大人にとっては些細なこと。息子にとってはとっても深刻で大切なこと。

平日の朝はいつも、息子が一番に小学校に出かけて行き、その10分後くらいに夫と娘と私が家を出ます。
でもたまに、忘れ物をしたとか、トイレに行きたくなったと言って、息子がその10分の間に戻ってくることがあるんです。
昨日も出かけて5分後くらいに戻ってきました。

戻ってきた理由は「学校に行きたくない気分」だから

いつもなら戻ってきたらすぐ、バタバタと用事を済ませるのに、昨日は玄関に突っ立ったまま。
「どうした?」と聞いても、「いいから、ママがこっちに来て」と言って動きません。
仕方なく寄っていくと「なんか学校に行きたくない気分なの」と言いました。

「おなか痛いの?」と聞いても「痛くない…でもちょっと痛い気もする」と。
5分前は意気揚々と出かけて行ったのに、この変化はなんだ…!?

 

学校に行きたくなくなったのは、いつも一緒に行く友達が先に行ってしまっていたから

同じマンションに仲良しの子がいるので、いつもはその子と待ち合わせをして一緒に通学します。
「Kくんは?待ってるんじゃないの?」と聞くと「いなかった…」と。
よくよく聞いてみると、家にピンポンをしに行ったら、もうKくんのお兄ちゃんしか家にはいなくて、Kくんは息子のことを待たずに先にひとりで学校に行ってしまったらしいのです。
それが悲しくて学校に行きたくなくなったというわけ。

昨日ケンカをしたとかいうこともないので、特に理由なくのことだと思います。
息子自身、いつもより5分くらい遅い出発だったので、(ベランダで育てているミニトマトが強風で倒れかけていたのでその面倒を見ていたら時間がかかってしまって)それもあったのかな、と。

「学校に行けば会えるよ」とか「今行けば追いつけるかもよ」とか言っても無駄。
「いやだ、行きたくない」とぽろぽろ泣き出しました。

 

息子にとっては一大事件

大人目線だと、それくらいたいしたことないじゃん!そんな日もあるよ!と思ってしまいがち
しかも、私たちも仕事があるので出発までのタイムリミットもあります。
つい「もう、わかったから、さっさと行こう」と口をついて出そうになるのを必死に抑えました。

でも8歳だと、まだまだ人生経験も浅くて、そして純粋だから、ちょっとしたことで傷つくし、ショックを受けます。
いつも仲良しの友達が待っていてくれなかった、というのは本当に大きな事件なんだと思います。

 

大切なのは理解してくれる立場の人間がいるというのを示すこと

今回のことはいじめでも何でもありませんが、子どもがツラかったことや悩みを相談できる相手がいる、と思えることが、これから必要だと思っています。
そして、できれば親がその立場でいてあげたいです。
周りがどう言おうと、他の人がどう思おうと、この人だけは自分をわかってくれるという最後の砦がないと、これからどんどん増えてくる大きな壁を乗り越えられないと思います。

今は踏ん切りをつけられる大人になった私だって、小学生だった頃を思い返せば、友達とのちょっとした、本当にどうでもいい些細なトラブルに思えることも、その当時の自分にはとても大きな問題としてのしかかっていました。
今の大人になった自分の価値観や、仕事が忙しいとかいう大人都合を主軸に置くのではなく、子どもの目線で共有してあげないといけません。

息子は結局学校に行けました

ゆっくり話を聞きながら、でも昨日は学校で楽しみな授業があったり、学童でお誕生日会があったりしたので、それを欠席するのはもったいないよ、と学校の近くまで一緒にゆっくり行きました。
ちょうどそこで、隣のクラスのYくんに会ったこともあり、ここからはひとりで行く、と学校へ向かってくれました。

途中でまた戻ってくるんじゃないか、という心配もありましたが学校に行ってしまえば、私が思っていた通り楽しく過ごせたらしく、夕方のお迎えの時には上機嫌で遊んでくれていました

 

いろんな解決の仕方があっていいと思う

大人だって会社に行きたくない日もあります。
だから、子どもも今日くらい休みたいと思う日があっても当然だと思います。

どうしても行きたくないなら、休んでもいいと私は思っています。
休むことで”休むほどのことじゃなかったな”と気づけることもあると思うから。

ただ、昨日の事件については、学校へ行った方が解決が早いと思ったので行かせました。
先に行ってしまったKくんと学校で会って、きっと何事もなかったかのように遊ぶ中で、”たいしたことなかったな”と気づけるだろうと思ったから。

 

夜は夜で息子に起こった大事件

夜寝る時になって、また息子が布団にくるまって泣いていました。
Kくんのことは解決していると思っていたのに、まだ何かあるのか!?と聞いてみると「今日、家に帰ってから一回もお菓子を食べられなかった」と。
つまらない理由すぎて2回聞き直してしまいました。

いつもは夜ご飯の前に少しお菓子を食べるのですが、昨日は欲しがらなかったので食べておらず。
そして、夜寝る10分くらい前にディズニーランドのお土産を見つけて、食べていいか聞かれたのですが、虫歯になるからダメだと答えていました。

それが息子にとっては大事件だったらしいのです…。

「くだらないことで泣くな!」と言いたいのを我慢して、「じゃあ明日の朝食べようね」となだめても、3回くらい「今日は一回もお菓子食べられなかった」と呟いていました。

息子の事件になる基準はなかなか難しいです。

 

 

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