ココアが倒れてスカートが汚れても焦らない。いつも冷静で落ち着いて対応するために。

「いつも冷静で落ち着いているね」「焦っているのを見たことがない」「どうしたらそんな冷静を保てるの?」と言われることが多いです。

頭の中はフル回転で対応を考えているし、自分では冷静でいるつもりは全くないのですが…。

 

「焦る」とは

焦るというと、”突発的に発生した事件を何とか解決しなければとパニック状態のようになること”と自分の中では捉えています。

調べてみると、そんなにずれてない。

1 早くしなければならないと思っていらだつ。気をもむ。落ち着きを失う。気がせく。
2 不意のことで動揺し、あわてる意の俗語。
3 いらだって暴れる。手足をばたばたさせる。
【出典:goo辞書】

私の場合、自分の気持ちとしては焦っていても、見える形で行動に現れることがあまりないので、確かに焦っているようには見えないかもしれません。

 

焦っても状況が好転しないなら、焦らない

ココアが倒れてスカートが汚れても焦らない

学生時代、友人と喫茶店でおしゃべりしていた時、何かのきっかけで飲んでいたココアを倒してしまいました。
椅子に座っていた私のスカートの上にもココアが。
座ったままじっとココアを見つめる私に「ねえ、大丈夫?そこどいた方がいいよ!汚れちゃうよ!」という友人。
「もうすでに汚れたし、こぼれ切っててこれ以上は流れてこないから大丈夫だよ」と答えると、友人はポカーンとしていました。

 

その時の思考回路はこんな。


・コップの中はカラになったのでこれ以上ココアが流れてくることはない
・アイスココアだから”すぐに冷やさなきゃやけどする”ということもない
・綿のスカートだからすでにもう染み込んでしまっている

今すぐ拭いたり席を立ったりしても、被害の範囲や程度は変わらない

・友人やほかのお客さんにかかっていないか先に確認しよう
・グラスも割れていないか確認しよう

・片づけよう

プレゼン資料がさし変わっていても焦らない

最初に就職したのコンサルティングファームでの新人研修最終日。
3週間のグループケースワークの最終プレゼンがありました。

徹夜続きでなんとかまとめあげた報告書を提出して、いざプレゼンがスタート。
前日に差し替えたはずのページが修正前のままでした。

 

その時の思考回路はこんな。


・プレゼンスタート前ならまだしもすでに中盤に差し掛かっている
・研修とはいえ、本番のクライアント報告のつもりでやれと言われている。

・資料がさし変わっている状況を説明したところで、このまま続けろと言われるだろう
・むしろ完全な資料を提出できなかった不注意を指摘されるだろう
つまり焦らざるを得ない状況を伝えたところで共感を得るどころかデメリットしかない

・該当のページは前日差し替えたばかりだから内容は記憶にまだ新しい
・もともと口調がゆっくりだから少し考えながら話してもトーンの変化に気づかれないだろう

・平静を装い、資料は参考情報ということにして口頭で説明し切ろう。

 

焦ると誤った判断をしがちになる。一旦止まって段取りを考える。

焦ると思考回路が混乱します。
直近の目に見えやすい部分ばかりが目立ち、そこだけを優先してしまいます。

 

ココアがこぼれてすぐ立ち上がったとしても。

すでに染み込んでしまっているココアを見つめて、「家で洗ってみるしかないな…」となったはず。
一番急いで対応したかった”スカートにシミがつく”という結果は変わらず、むしろ急いで立ち上がることで、スカートにたまっていたココアが流れて靴も汚れるかもしれない。
慌てて立ち上がった瞬間に椅子を倒して、人にぶつけてしまうかもしれない。

スカートのシミ以上に、さらに状況が悪化するかもしれません。

 

もちろん、考えるより行動するしかない時もあると思います。
例えば、子どもがけがをした時など、素人が考えたところでより良い策は出てきません。
とにかく状況をいち早く周りに伝え、助けを求めることが必要だと思います。

 

でも日常に起こる些細な事件(ココアをこぼす程度の)であれば、焦って行動をとるよりも、とりあえず一呼吸。
・これから取ろうとする対応で他にマイナスの影響は出ないか
・その対応は本質的な解決になるのか

考えてみると、気持ちが落ち着いてくるはずです。

 

焦るのは「想定外のことで、どうすればいいかわからない」から。事前のシミュレーションも有効です。

焦ってしまうの理由は2つあります。

1.事件がおこることを想定していなかったから
2.経験したことのない事件でどうすればいいかわからないから

常にどういうリスクが潜んでいて、そのリスクにどう対応できるのかを考えておくことは、冷静さを保つ上で大きな効果があります。

 

さすがに私でも焦るだろうと思っているのが、揚げ物料理中の油の発火。
(中学生の頃に一度やらかしています…)

揚げ物をする前には
・油の発火の予兆を調べ
・鎮火のさせ方を調べ
・鎮火のために濡れタオルを横に準備
しています。

 

感情のない人のように思われないように

いつも通り冷静に落ち着いて対応している時、気づくと後ろでみんながキャイキャイ騒いでいることがあります。
ああやって焦りを共感するのもいいな、と思うこともあったりします。

性格なのでなかなかできないのですが…あの人無感情だわ、とは思われないようにしたいところです。

 

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