保育園の保護者に「普通のサラリーマンがあまりいない」という夫と、「普通のサラリーマンになりたい」という高校生男子。普通のサラリーマンってなに?

娘の保育園のパパやママたちの仕事

娘の通う保育園では、パパ飲み会というのがたまにあります。
それに参加してた夫が「普通のサラリーマンの仕事をしている人があんまりいなかった」と言って帰ってきました。
保育園で保護者が”それぞれの得意なことを生かして何かイベントができないか”という話になり、お互いどんな仕事をしているかで盛り上がったそうです。

皆さんのお仕事はこんな感じでした。
・水道管の整備士
・SE
・編集者
・不動産会社の営業マン
・大学のフランス語教授
・代議員秘書
・保育士
・看護師
・調理士

いろんなお仕事があって興味深い。

だけどさ夫よ、教授と秘書はわからないけどさ、それ以外はみんなサラリーマンだよ…?

 

最近の高校生の夢は「サラリーマン」

高校3年生の男の子を持つお母さん2人から別々に聞きました。
息子さんに将来何になりたいか聞いたら「サラリーマン」って答えるらしいです。

理由は「サラリーマンである自分の父が楽そうに見えるから」だそうです。
※「楽しそう」ではなく、「楽そう」です。楽ちんに見えるらしいです。

ちなみにそのうちの一人のお父さんは、前職の会社でご一緒していた方なのですが、役員をされていて、それはそれは大変な職務を担っていらっしゃいました。
とても楽な仕事ではない…

個人的には、仕事が大変だとしても家庭に帰るとお父さんたちって平穏に過ごしているんですね!というのが気づきでした。
お父さんたちが家に仕事のストレスや辛さを持ち帰っていない、というのはいいことだなと思います。

 

それはともかく、高校生の仕事観は「社会に出てこの分野で貢献したい」じゃなく、「楽に労働の義務を果たしたい」「楽に生活の糧を持ちたい」なのか。
なんだか寂しい気がするけど、もう18歳だし、現実的なことを考えるのがむしろ妥当なのかな

サラリーマンって雇用形態だからね

現実的な夢かもしれないと言いながら、「サラリーマンになりたい」っていうのは、それってつまりは何になりたいか決まってないっていうことです。
サラリーマンって仕事の内容じゃなくて、雇用形態を表す言葉でしかないから。

Wikipediaによるとサラリーマンとは、
「日本における正規雇用の会社員を現わす用語で、会社企業に勤める給与所得者のうち、役員や専門職(医師・弁護士など)を除いた者である」。

給料をもらって会社勤めをしている人はみんなサラリーマンなんです。

「サラリーマンになりたい」というのは「どこかの会社に就職したい」と言っているのと同じ。
「将来どんな仕事がしたい?」と聞かれて、「どこかの会社に就職したい」というのは答えになっていないんです。

私自身、高校生の時に将来どんな仕事がしたいかなんて何もわかっていなかったし、大学に入ってからようやく世の中のことが見え始めて、その後自分に向いている仕事、やりたい仕事がわかってきました。
だから、高3の時点で聞かれてもまだわからない、という気持ちはわかりますが。

 

話はもどって「普通のサラリーマン」とは

そう、だから夫が言っていた「普通のサラリーマン」というのがよくわからない。

”自分の仕事を絡めて、どうやって園児たちを楽しませるか”という話をしていた流れでの発言ということを踏まえると。
「パパはこんな仕事をしてるんだよ!」って面白おかしく子供たちを盛り上がらせられるような仕事は”普通のサラリーマン”じゃないということか。

例えば、水道管の整備士のパパが作業着を着て、工具をもって、「みんなが毎日きれいなお水を飲めるように頑張っているんだよ」っていったら盛り上がる。
だから、普通のサラリーマンじゃない。

保育園で毎日よむ紙芝居や絵本をもってきて「この本はパパが作ったんだよ」っていったら、それもまたすごーい!ってなる。
だから、普通じゃない?

デスクワークがメインでデータ分析や資料作成をしています、みたいのが普通のサラリーマンってこと

形あるものを作ったり売ったりする仕事はわかりやすいけれど、そうでない仕事はイメージしづらいと思います。
例えば、”お菓子メーカーで新商品を開発するお仕事”というと子どもたちも具体的にイメージできますが、”新しい顧客の開拓に向けたマーケティング”というと何が何やらですよね。

 

普通のサラリーマンなんていないんだよ

同じ会社、同じ部署にいて、隣の席で仕事をしていても、役割や職責が違えば、やっている仕事は全然違ってきます。

身体を動かす仕事も、ずっとパソコンに向かっている仕事も、形あるものを作る仕事も、そうでない仕事も、多くの人を巻き込む仕事も、一人黙々と作業する仕事も、全部がそれぞれ大切な仕事であり、唯一無二の仕事です。
それを担うひとりひとり、みんな個性のあるサラリーマンなんだと思います。

自分自身が無意識のうちに個性のあるサラリーマンをやっているからこそ、夫はパパたちの中にも普通のサラリーマンを見つけられなかったのだろうと思いました。

 

↓ぽちっと応援お願いします★

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

コメントする