車を持たない理由をよく聞かれます。長くなるけど答えます。

車を持っていないのがそんなに不思議ですか…?

住んでいるのが東京とはいえ、はずれの方なのでご近所さんはほぼ100%の確率で車を持っています。
でも、うちには車がありません。

長男が生まれた時に必要になるだろうと思って買ったのですが、車の嫌いな赤ちゃんで…。
2週間に1度、車をさびさせないために無理やり乗っている感じになったので、売りました。
それ以降、買っていないし、今後も買う予定はありません。

車を持っていないというと、ほぼ全員が驚いた表情になり「何で車を持ってないの?」と聞きます
何回繰り返してきたかわからないこのやりとり。

「車があんまり好きじゃないから」とだけ答えます。
ちゃんと答えたいけど、長くなるんだよ…。

 

私にとっては、車に乗る=死を覚悟すること

何よりも第一に私は車が好きじゃないんです。
むしろ嫌いなんです。
車に対するトラウマがあるんです。

小さい頃母から、母の友人の息子さんが交通事故で亡くなった話をさんざん聞かされて育ちました。
どれだけ車が危なくて注意が必要なものであるかと。

とはいえ、日常生活で車は毎日乗っていたし、家族旅行も車でした。
車に対するネガティブな印象を持つ前から習慣化していた父や母の運転する車に乗る、というのはよかった。
でも、大学生になってサークルの友達が運転する車でどこかにいく、というのは本当に決死の覚悟でした。
大げさではなく、毎回これが最後になるかもしれない、という覚悟で乗っていました

 

そして、私が免許をとるかとらないかというタイミングで、中学生だった従兄弟がバスにひかれて寝たきりになりました。
脳死ではないけれど、話しかけても反応がある時がたまにあるかどうか、という状態です。

 

何かの折に友達の車に乗せてもらうとか、タクシーに乗るとか、車道の脇を歩くとか、日常生活を送る上で車との接点はもちろんあります。
でも、「自分が車を運転する」というのはなくても生活は成り立つんです。

実際、自分が運転すると誰かをひいてしまうイメージしか浮かびません

「私が運転することで周りを事故に巻き込むのが怖いんだよね」と話すと、だいたいみんな笑います。
「大丈夫だよ、心配しすぎだよ。」と。

でも、実際、知り合いが亡くなったり、ひどい後遺症に悩まされたりしているんです。
そこまで言うと深刻な空気になるので言いませんが、大丈夫だと思う根拠が私にはありません。

 

車に乗らないと出費が減る

気持ちの面で「乗りたくない」というのが何より強いのですが、他にも副次的なメリットがあります。

1つ目が経済的な面です。
車自体を買う費用はもちろんですが、駐車場代、ガソリン代、保険、車検と毎月固定で何万円単位でかかります
以前、車を買った時の試算では、年間50万円はくだらない維持費がかかっていました。

 

我が家は最寄り駅まで徒歩13分くらいなので、車がなくても問題ありません。
荷物が多い時や天気が良くないなど、車を持たない分タクシーは必要に応じて遠慮なく使ってよいというルールにしていますが、今月はよく使った!と思う時でも1万円いくかどうか。

保険の見直しの際、ファイナンシャルプランナーの方にも、車を持たないというのは何よりもコスト削減になりますよ、と言われました。
意図せずとも、節約できていたみたいです。

 

運動不足にならない

メリットの2つ目は健康面です。

車がないので、駅まで歩きます。
近くのスーパーまでは自転車で行きます。
保育園のお迎えも徒歩か自転車です。

いずれも数分~10分程度の距離なので、車を使わずに頑張っているというわけではなく、普通に徒歩圏内・自転車圏内だと思うのですが、それでも周りは車で来る人が多いです。
車を立体駐車場から出して、目的地で順番待ちして駐車して、戻ってきたらまた駐車場に戻して、とやっている間に、歩いて行って帰ってこれます。

徒歩や自転車の方が効率的だし、この近い距離ですら歩かないとなると運動不足になるのでは、と心配になってしまいます。

国民病とも言われている生活習慣病の2大要因は、食事の内容と運動不足です。
運動の時間を別途取るのはなかなか難しい忙しい現代人。
いつも車で行き来している近場への移動を、徒歩や自転車にするだけでも違ってきます。

 

車がなくてもなんとかなる

「なんで車を持っていないの?」と聞く背景には、ないと困るでしょ!?という気持ちがあると思うのですが、車がなくても困っていません。

「どうやって買い物に行くの?」
・重いものや大きいものはネット通販で購入します。
・生協の宅配で1週間の食材の8割は調達できます。
・なのであと少し足りないものは自転車で買いに行けます。

「習い事の送り迎えはどうするの?」
・自転車の後ろに乗せます。
・あと1年くらいしたら、子どもは自分で乗らせて自転車2台で行きます。
・雨の時はバスかタクシーで行きます。

「ちょっと遠めのお店でランチの時はどうするの?」
・片道20分以内なら自転車で行きます。
・それより遠ければ電車(とタクシー)で行きます。

「子どものサッカーの遠征試合の時はどうするの?」
・車出しができないことを最初に断った上で入会しています。
・車出し以外の差し入れやお茶出しなどで貢献します。
・試合を見に行く時は自転車か公共交通機関で現地まで行きます。

「天気の悪い時のお迎えはどうするの?」
・よほどでなければ子どもには自力で歩いてもらいます。
・歩くのが無理なほどの天候の場合はタクシーを使います。

「友達の車によく乗せてもらうの?」
・基本的にはタイミングが合って誘ってくれても断ります。
・乗せてもらったら必ずお菓子などお礼をします。
(「お互いさまだから」ができないから)

 

これが、車を持たない理由です

車が好きではない、経済的ではない、健康的ではない、持つ必然性を感じない。

みんなが車を持つ理由として、これらに勝る便利さがあることは頭では理解できます。
車があればできることが広がることもわかります。

だから、子どもたちには私のようなトラウマを持たない程度に、車の危険性を伝えつつ、将来は自分の判断で安全に車を使って欲しいと思っています。(本当のホンネで言うと、心配だから乗ってほしくないけれど。乗るんだろうな。)

 

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