ようやくわかってきたサッカーの魅力

これまでの人生において、サッカーには全く興味がありませんでした。
ただ、息子がサッカーを習い始めたこともあり、2018年のワールドカップサッカーの試合くらいは見ようと思いました。
上手な試合を見れば、サッカーに興味を持てるようになるかな、という期待を込めて

 

サッカーにいい印象を持っていなかった理由

サッカーに興味がないというより、むしろ好きではありませんでした

・小学校の体育でやったサッカーが楽しくなかった
単純ですが、やっぱり第一印象は大事です。
初めて自分がフットサルをしたのは小学校の体育でしたが、ルールの説明を簡単に聞き、ボールを蹴る練習をちょろっとした後は、実戦。
ルールを理解しきらないまま、ボールをうまく蹴れないまま、結果的にゴールできるかどうかはまぐれでしかない。
とりあえず走ってみる、とりあえず蹴ってみる、という生徒が大多数の中やっても、何一つ楽しい要素がありませんでした。

・引っ張ったり押したり倒したりするのが乱暴に見えた
サッカーとは、ボールを足だけでコントロールしあって、ゴールに多く入れた方が勝ちのゲームと思っています。
でも、ボールコントロールやフットワークの軽さや足の速さだけで戦うのではなく、引っ張ったり、押したり、倒したりします。
しかも、審判に見えないようにやったり、逆に、審判にやられたように見せるアピールを見せて警告を取ったり。
ディフェンスとはそういものなのかもしれませんが、そういったことが一切ない野球を見慣れた私にはとても衝撃的で、なんだか乱暴だし、演技するなんて卑怯だし、本来のスポーツの本質でないところが目立つのが嫌でした。

・何がどうなっているのかわからなかった
野球は順を追って試合が進むのでわかりやすいのですが、サッカーはボールがあちこちに行くし、どんな展開になるか都度変わるし、オフサイドとかよくわからないし…。
MFとかFWとか役割は決まっているらしいけれど、試合が始まるといろんなところに散らばって、しかもどれが誰かよくわからないし…。
理解しようという気持ちがないのも大きかったですが、何がどうなっているのか、なぜそうなっているのか、何もわかりませんでした。

 

サッカーの印象が大きく変わったのは2018年予選リーグの対ポーランド戦

2018年6月28日の日本時間23時から行われた、予選リーグの対ポーランド戦を見て、サッカーの印象がガラッと変わりました。
いろんな議論を呼んだ、最後の10分くらいずっと日本がゆるりとパスを回し続け、ポーランドもそれを追いかけず、とにかく時間をつぶして終わったあの試合です。

1-0で負けている日本は、裏でやっているセネガル対コロンビアの試合の結果を受けて(同時進行なので変わる可能性はありつつも)、このまま負けても決勝トーナメントに進出できる状況でした。
大事なのは”このまま”というところ。
得失点が同じになる(はずの)セネガルに対して、日本が勝っているのは「警告ポイントの差」なので、これ以上警告をもらうようなことがあってはならない
だから、下手に攻め込んで警告を取るのは避けたい。

一方、勝っている(そして予選リーグ敗退が決まっている)ポーランドは、それ以上点をとらなくても順位などは何も変わらない。
むしろ、攻め立てることで、もしかしたら日本に同点となるゴールを許すかもしれないリスクがある。

その2者がwin-winになる試合展開が、不思議な空気感の漂う最後10分につながったのでした。
最初はガラッと変わった試合展開に目を疑いましたが、状況を理解して私は戦略の深さに感動しました。
そして、決勝進出という目標をぶれずに実現するため、おそらく本意ではないプレーをする日本チームのメンバーを尊敬しました。

 

それまでの緊迫した展開と、最後の対応とを見て学んだこと

最後10分の展開直前までは、非常に緊迫した状況でした。
せめて引き分けにしないと、日本は予選リーグで敗退してしまう。

相手に先制点を許しても、攻めの姿勢を崩さない日本を見る中で、その試合や選手たちに対してだけではなく、サッカーというスポーツに対して、すばらしいスポーツだと思うようになっていました。

いつどうなるかわからないボールの動きに対するとっさの判断力や機敏性
仲間のボール回しを信じ、想像し、フォーメーションを作るチームワーク力
敵を知り、自分たちを知り、勝つための戦術を立てる賢さ
45分間もの間、ずっと続く緊迫感に対するストレス耐性

そこに、最後の10分のあの驚きの戦略がきたわけです。

身体能力はもちろんですが、それ以外にも精神面や知能面、想像力など、様々な能力を非常に高いレベルで求められるスポーツなのだと実感しました。
サッカーに興味がない時は、自分の体育のイメージが抜けず、ただとりあえずゴールに向かって走ればいいんでしょ、としか思ってなかったので…すごいギャップです。

そして、そう思うようになると、乱暴で卑怯だと思っていた引っ張ったり押したり(そしてそれをやられたと演技したり)というのも、サッカーの競技の一部の要素として肯定的に捉えられてくるので不思議です。

 

まさかこの年でサッカーに興味を持つようになるなんて

興味がないとか、好きではないと思っているものも、本質をわかっていないだけ、ということがあるかもしれません。
人間、歳を取ると頑固になりがちですが、もしかしたら人生を豊かにしてくれるいろんな楽しみを見過ごしているかもしれません。
周りが盛り上がって楽しんでいるものについては、いったん偏見を取り払って積極的に参加するのもいいかもな、と思ったのでした。

まだサッカーが好き!というところまでは至っていませんが、ワールドカップサッカー後も、Jリーグの試合とか見てみようかな…なんて思っていたりするのは、自分としては大進歩です。

 

↓ぽちっと応援お願いします★

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

コメントする