あおたろりずむ

思考力・判断力・表現力に「読み聞かせ&クイズ」が有効だった話

基礎学力をつけるには本を読むのがいいらしい。
だから、息子にはぜひ本を読んで欲しいのですが…読まない
図書室で本を読むことはあるみたいでも、家で読む本と言えばコミックばっかり
そんな息子の思考力・判断力・表現力をぐんと伸ばしたのは、読み聞かせでした。

 

文章を読むのが大嫌い&苦手な息子

ちゃんと読めば、きっと理解できるのに。
と思うんですが、小学3年生の息子は、文章をちゃんと読まないんですよね。
文章を読まないと、国語だけじゃなく、算数の問題も間違うことにつながります。

「16っていうのは、飴の数だっけ?子どもの人数だっけ?」
「あーー、逆だった」

「9時20分っていうのは、家を出た時間だっけ?学校に着いていないといけない時間だっけ?」
「あーー、もう、わかってたのに!」

状況の理解も、問われているのが何なのかも、文章をちゃんと読まないと間違います。

他の教科ももちろん、理解するためには文章を正しく読むことが基本。
全ての学力の根底になる文章を読む力の不足は、とても心配でした。

 

わかりやすく伝えるのも苦手

さらには、何かを伝えるのも苦手でした(です)。
「今日ケガしたんだよ。」
「えっ!?どこ?痛くないの?」
「いや、僕じゃなくて〇〇くんだよ。」
なんて、唐突にピンポイントで伝えることは日常茶飯事。

いつ、どこで、誰が、誰と、何をした、と1つ1つ聞いて、それに答える、という練習をしていますがあまり進展はありませんでした。
1つ1つに答えるのが面倒になって、不機嫌になることも少なくありません。
答える本人だけでなく、聞くこっちとしてもかなりの気合いと時間がかかるので、もういいや…となってしまうんです。

学校で誰かともめた時にも先生にちゃんと説明できないので、悪者にされたこともありました…実害が出始めていたのです…。

 

これから求められるのは、思考力・判断力・表現力

教育指導要領によると、これからの学校教育で養う力は3つ。
思考力・判断力・表現力です。

どちらかというとアウトプットする側の能力なのでまだよかったかも!と思いきや。
インプットする情報があいまいだと、思考も判断もずれてくる。
間違った答え、期待されていない解決策を一生懸命導いてもダメなんです。

テストでいい点をとる優等生になってほしいわけではなく。
ちゃんと自分で考えて、動ける人間になってほしい。

そのためには、やっぱり国語力なんです。

 

英語よりも、プログラミングよりも、国語力

2020年から英語とプログラミングが小学校でも始まります。
英語は既に習い事として、多くの友達がやっています。
プログラミング教室の広告を目にすることも増えてきました。

新しいことが始まるとなると、どうしてもそっちに注力しがちですが。
でも、私はやっぱり国語力が根底にあると強く信じているし、実感しています。

しっかり認識する力、しっかり考える力、しっかりアウトプットする力
それらを表すツールとして英語やプログラミングがあるわけで、その基礎にあるのは国語力です。

 

「本を読みなさい」の代わりに読み聞かせを始めました

国語力を養うには、読書が一番です。
でも、読書も嫌いなんですよ…うちの息子。
本を読め!と言って読むのは、マンガばっかり。
しかも、同じものを何度も。

「本を読め!」と言い続けていたある日、ふと気づきました。
親が本を読んでいる姿を見せたことがないかもしれない、と。
スマホばっかり眺めている人間に、「本を読め!」と言われても納得できないかもしれない、と。
字ばかりの本の楽しさを知らせるために、寝る前の読み聞かせを始めることにしました。

 

意外にも反応はよかった!

何の本を読めばいいかわからず、とりあえず本屋さんで買ってみたのがこれ。
10分で読める名作 三年生です。

名作と言っても私も初見のものばかりだし、ストーリーとして面白いのだろうか…。
読み聞かせなんて、魅力的に読めないけど聞いてくれるだろうか…。
と不安もありましたが、やるしかない

やってみたら、最初のうちこそゴソゴソ動きながらではありましたが、最後までしっかり耳を傾けてくれました。
意外と反応いいじゃない!?
こんなにヘタッピな読み方でも聞いてくれるの!?と嬉しくなりました。

ちなみに「10分」というのは黙読の場合であって、音読すると20分はかかります。

 

感想を聞く代わりにクイズを出す

読み聞かせ後、どうだった?と聞いてもダメです。
なぜなら、説明する力がまだないから。
「おもしろかった」とか「かわいそうだった」とかしか出てきません。

なので、代わりにクイズを出しています。
「どうして〇〇はこう言ったのでしょう」
「この後、〇〇は何をするでしょう」

5W1Hを中心に、場合によっては単なる内容把握についても聞きます。
「ここで主人公が手に持っていたのは何だったでしょう」など。

少し難しければ、三択にしたりもします。

 

集中力があがり、読解力・理解力がついた

読み聞かせをしてたった1週間で効果が出ました。

どこからクイズが出るかわからないので、集中して話を聞くようになりました。
「なぜ」や「どうして」のクイズを考えることで、文章の前後のつながりも把握できるようになりました。
日本語特有の表現も自分で調べるようになりました。
クイズに間違った場合もきちんと根拠を示すことで、冷静に悔しがり、文意を理解しようとするようになりました。(これまではヒステリックに怒っていたので…)

今は自分でもクイズも出すようになりました。
考える力と、答えがなぜそれなのかを説明する力がつきます。

これは必ず、基礎学力につながるはず。
いつか、本人が何かの勉強にやる気になった時に、知らず知らずのうちに身に付けているはずの力が役に立つ日が来ると信じています。

 

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