フリーランスになって実現できた!?「お金が無くなったら働く」という働き方

新入社員で入った会社の同期と雑談していた時のこと。
「お母さんは専業主婦だった?」と聞いたことへの答えが想定外のものでした。
「うちのおかんは、お金が無くなってきたら働いて、ある程度貯まったら辞めて、やりたいことやってた。」
「だから、専業主婦だった時もあれば、会社員だった時もある。

パートならわかりますが、専門性の高い仕事で、働くときはがっつり正社員として働いていたんだとか。
「お母さん」というのは専業主婦(パート含む)か、バリバリ働き続けるか、どちらかだと思っていました。
2021年の今なら、いろんな働き方が広がってきているので、ふーん、となったのかもしれませんが。
30年前にそんな働き方があるなんて、というか、そんな働き方をしているお母さんがいるなんて!と、とても衝撃的でした

そして、3人の子どもたちが成人してからは、「お金が無くなってきたから団子屋さんを始めてみた」らしいです。
それまでの仕事とは全く関係なく、家の近くによさそうなスペースを見つけたから、と。
しかも、それでかなり利益が出ているというからすごい。

お父さんにどれくらいの収入があったのかとか、貯金がどれくらいあったのかとか、どれくらいを「お金が無くなってきた」ととらえていたのかとか、詳しいことはわかりませんが、その同期がアメリカの大学に進学できるくらいの生活はできていたみたいです。
(アメリカの大学に進学する、ってめちゃくちゃお金がかかるんですよ…。しかも子ども他に2人いるし。)

「お金が無くなったから働く」というのは、まさに理想の働き方だな、と思います。
何のために働くのか、何のためにお金を稼ぐのか、が明確だからこそできる働き方です。

樹木希林さんが言っていました。
お金も物も、持ちすぎても仕方ない
自分の身の丈に合った必要なだけを持つのがいい、と。
希林さんの身の丈は、私なんかとは比べ物にならないでしょうが、その考え方はとてもすてきだなと思いました。

必要なだけお金があれば、それでいい
やみくもに不安になって、本当はそんなにいらないお金のために、心身を削って働く必要はありません
…といっても、なかなか難しいですよね。
特に子どもがまだ小さければ、いつどんな費用が必要になってくるかわかりません。
正社員で働いていたら、一度辞めたら、再度自分の好きなタイミングで同じ処遇で働くなんて、かなり難しいでしょう。

私もその不安がどうしてもぬぐえず、忙しすぎる正社員としての働き方に疑問を抱えながらも踏ん切りがつかず…、というのを8年続けました。
最終的に、このままの働き方を続けていると家庭を守り切れないという危機感から3年前にフリーランスに転身しましたが、思いがけず「お金が無くなったら働く」という理想の働き方に近づけている自分がいます。

最初にフリーランスになろうと決めた時は、やっぱり収入面が不安でした。
絶対に年収は下がる。
だから、フリーランスとしての仕事に加えて、パートとかもしなければならないかも、と思っていましたが。
「生活水準を維持するために本当に必要なお金がいくらなのか」を計算したら、意外とガツガツ働かなくても大丈夫だということがわかりました
自分が心身ともに元気でいられる程度に働けばよさそうだとわかったんです。

今はまだ、依頼が来たら基本的にすべての仕事を受けていますが、しんどくなってきたら「こんなに頑張ってまでこの報酬をもらわなくてもいいな」という判断をすることもできます
なので、「お金が無くなったら働く」ではなく、「無理が重なりそうだったら働かない」ですが、まあ同じことですよね。

貧乏性の性格は治るものではなく、つい頑張ってしまいがちですが、私の働き方を理想だと思ってもらえるように、楽しめる余裕をもちながら仕事をしていきたいです。

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