「手に職をつける」には資格取得よりも好きなことを継続して極めるのが有効

「手に職をつけるといい」と言われて育ってきました

今は人手不足の方が深刻な社会問題となっていますが、私が子どもの頃から就職するまで、そしてほんの数年前までは、どちらかというと就職難な時代だったと感じています。

だからよく「手に職をつけるといいよ」という言葉を耳にしてきました。

経済状態が悪くなっても仕事がみつかること
・例えば結婚して夫について転勤したとしても、どこでも仕事がみつかること
何歳になっても仕事がみつかること
・例えば出産育児などでブランクがあっても仕事がみつかること

そんな文脈で使われてきたと思います。

改めて実用日本語辞典で意味を確認してみると
「職業または職能を自分のものとすること。生計を立てるための仕事、あるいは、仕事に就くための技能や資格を、獲得すること。」だそうです。

 

「手に職をつける」ことにはつながらない進学をしてきました

「手に職をつけるといいよ」と言われるたびに私がイメージしたのは、比較的身近にあった職業の医師、看護師、薬剤師、美容師、各種技師、など。

子どもの頃から血がニガテだから医師や看護師はまずない。
進学先に専門学校じゃなく大学を選んだから、美容師は一旦ない。
文学部に入ったから薬剤師や技師もない。

そう、文学部に入ったんです。
法学部や経済学部ならまだしも、文学部って手に職どころか就職自体が不安視される学部でした。

「手に職」なんて、もはや縁遠いものと思っていました。

 

「手に職があるといいね」と言われて驚き、そして気づいたこと

そんな私がフリーランスになった今、「手に職がある人はいいね、会社辞めても仕事があるもんね」と結構な頻度で言われます。
え?今の言葉、私に言ったの…?と聞き返してしまうほど、想定外の驚きでした。

確かに、フリーランスでやっていく、となった時にとりあえず収入源になりそうな仕事が幸いにも複数見つかりました。

・翻訳の仕事
・ウェブエディターの仕事
・前職の業務に関するライティングの仕事
・経営分析の仕事
・起業した後輩のコンテンツ作りの仕事

翻訳の仕事は、英語力はもちろんですが、校正力や文脈をとらえて全体を整える力をつけてきたから。
ウェブエディターの仕事は、論理的に構成を考える力をつけてきたから。
前職の業務に関するライティングの仕事は、経験を積み、ライティング力と人脈を作ってきたから。
経営分析の仕事は、エクセルの基本スキル、経営観点の知識、情報処理力をつけてきたから。
起業した後輩のコンテンツ作りの仕事は、その分野の知識と人脈を作ってきたから。

さっきの実用日本語辞典の定義でいう「仕事に就くための技能や資格を、獲得すること」がいわゆる名のある資格はなくとも、それに代わるだけのものを無意識のうちに習得できていたのかもしれない、と今になって気づきました。

職種に関係なく、どんな仕事も経験や人脈で「手に職をつける」ができる

私が子どもの頃から思っていた「手に職をつける」条件もいつの間にか満たしていました。

経済状態は今は悪くはないけれど、担える人が少なければ仕事がもらえる。
PCがあれば世界中どこでも仕事ができる。
アラフォーでもこれまでの経験があれば仕事ができる。

それに加えて、やりたい分量だけ自分で選んでやれる

 

以前、銀行で働く女性が夫の転勤についていった場合、転勤先の地域にある銀行(他行含む)での再就職を支援する動きがある、というニュースを見たことがあります。
これも手に職ですよね。

「手に職をつける」って、名のある技能や資格がなくても、それまでの経験で身に付けた力を示せれば足りるんです。
そして技能や資格、業務遂行能力だけでなく、人脈も「手に職」の1つの重要な要素になってくると感じました。

どんな仕事も自分なりの強みを発揮できるようになれば、それが「手に職をつける」になります
仕事ありきではなく、自分の好きなことを「職」になるまで極めればいい。

今回のフリーランスの転身で強く感じたのでした。

 

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