フリーランス=自宅保育ができる、ではありませんので!

新型コロナウイルスの蔓延で、シングルマザーや共働き家庭の保育問題がニュースでも多く取り上げられます。
そんな中、私が感じるのは「フリーランスはいいよね」という空気感
いやいや、そんなこと決してありません
フリーランスだからって自宅で保育ができるわけではありません!
子どものために仕事を犠牲にする、という選択を自己判断でできるというだけのことです。

 

フリーランスは保育しながら仕事ができるだろうという空気感

下の娘は保育園に通っているのですが、園の看護師の先生から市からの手紙を渡しながら言われました。
家でお仕事する方は家で保育ができると思うので、なるべくお休みしてください。」
その場では、とりあえず「ああ…はい…」と言ったのですが。
家で仕事しながら保育はできないんだわ…と思って市の手紙を改めて読んでみたら、「仕事をお休みすることになるなどして、家に保育できる方がいる場合は、なるべくお休みを」と書いてある。
全然メッセージ違うんですけど!

でも、そういうことですよね。
保育園の先生からしたら、フリーランスみたいに在宅で仕事をしている人は、保育しながらできるような仕事をしているでしょ、というふうに見られてる、ってことですよね。

 

フリーランスの仕事の仕方

仕事の内容やその量にもよるかもしれませんが、フリーランスの仕事=気楽なものでは決してありません
知恵熱が出るくらい、気づいたら数時間経っているくらい、集中して取り組んでいます。

会社でやる仕事を家に持ち帰っても全然仕事にならなかった、っていう経験はないでしょうか。
深夜や早朝にするならまだできるかもしれません。
でも、子どもが活発に活動する時間帯にそれができますか?
というのと同じ。

だから普段から学童や保育園に預けているわけですよ…。
保育園に預ける時間を短くしている今、早朝3時に起きてなんとか仕事を回していることなんて知る由もないんだろうな…。

 

子どもがいると仕事効率は半分以下に落ちる

テレビを見せておけばいいじゃない。
少し公園に行かせればいいじゃない。
と思うかもしれないけれど。
ちょくちょく子どもに関わる用事が発生するのは避けられません。
DVDが止まってしまった、おなかが空いた、お菓子は何があるか、ちょこちょこ声をかけられます

ちょっと待って、と言ってもそのちょっとが1分のこともあれば10分以上欲しいこともあるのが仕事。
仕事をしながらももちろん休憩はするけれど、自分の仕事のタイミングで休むのと、今いいところ!というタイミングで遮られるのとは全く違うんですよね。

静かなほど悪いことをしているのが子どもなわけで、それも気になる。
声をかけられない時間も、集中力はやっぱりどうしても落ちます

 

影響が出るのは今の仕事だけではなく将来的なものにも

フリーランスだから自分で仕事量の調整ができます。
だから、いいじゃない。
そういうふうにも言われましたが。

そうなると、会社員と違ってダイレクトに収入は減ります。
また、それは今今の話だけではなく、将来的な関係性にも影響を与える可能性があります。

この人は依頼をしても状況によって断る人だ、と思われると今後の依頼の優先度は下がります。
中長期的な仕事ほど状況が見通せないので断らざるを得なくなります。

臨機応変に調整できるように見えるかもしれませんが、背景には大きな犠牲があるんです。

 

子どもを心配しなくていいのをとるか、経済的なものをとるか

会社勤めをしていると、物理的に親が家にいられないのは、それは不安だと思います。
その点では、一つ屋根の下子どもと一緒にいられるというのはフリーランスのメリットです。

一方で、フリーランスは収入に影響が大きくでます
保育面での安心感ばかり羨ましがって、妬まないでほしい。
この緊急事態に限ったことではありませんが、お金よりも家族を取った結果のフリーランスという働き方なわけで。
会社員の方が保証されているものが、フリーランスにはなかったりするんです。

フリーランスだからと言って、自宅保育できるわけではありません
子どものために仕事を犠牲にして、自宅で保育をしているだけのこと。
普段から適当に楽に仕事をしているのね、なんて思わないで欲しい。

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