誰だって、発達障害
今の時代、ちょっと変わっているところがあったら、すぐに発達障害なんじゃない?と言われます。
・本人の思っていたのとちょっと違うタイミングで声をかけたら、泣きながら激ギレする。
・一度説明して理解できなかったら、即、できるわけないだろ!と逆ギレする。
・ちょっと嫌なことが起きたと感じたら、それがどこであろうとその場に座り込む。
・普通の口調で注意しただけなのに、そんなに怒るなと言って、わめきちらす。
・人の話を聞かない、何を言われているのか理解しているのに従わない。
・直前に注意したことを、直後にやらかす。
・手渡しして目の前に置いたものを、忘れる。
これ、全部うちの息子です。
本当に育てづらくて。
これだけ読めば、発達障害ですよ!ってなりますよね。
でも、通っていた保育園や小学校の先生からは、これまでいろんな事例を見てきたけれど彼は発達障害とは違うと言われ、専門の機関に相談に行ったことはありません。
ただ、学年が上がるにつれ、自分の世界や価値観を持ちすぎていて、周囲とのギャップが目立つようになってきた気がします。
習い事のサッカーでも、ちょっと注意されたらいじけて、その場に座って30分そのままとか。
コーチの話を聞く時も、ずっとボールをいじっていてコーチの顔を見ないとか。
「普通」はこうするよね、ということをしない。
学校の先生は違うというけれど、やっぱりそうなのでは…と思い始めました。
専門の先生に診てもらった方がいいかもしれない、といろいろ調べた時に、「世の中99%以上の人が、つまり、誰だって発達障害である」というような記事を見ました。
誰だって、発達障害のかけらは持っているというもの。
全てにおいて「普通」であることなんて、まずありえない。
どこかの側面においては、「普通じゃない」ことがあるはず、だと。
確かに、そう言われると自分を含め、友達や知人など、「普通じゃない」ところがあります。
・準備に人一倍時間がかかるのに、それでも絶対に何かを忘れる
・机の散らかりがひどくて、引き出しからいつのかわからないパックンチョが2~3個出てくる
・カバンに穴が空いていても、靴底がベロンベロンになっていても、気にしない
・相手が言われたくないことを、ずけずけと悪気なく言い続ける
・途中で飽きちゃったからと、模試の途中で帰る
・車の運転中でも、街で気になるものを見かけたらそればっかり見て前を見られなくなる
・周りの目を気にせず、感情的な自問自答を声に出す
その瞬間、その場面に立ち会うと、うわーと思うんですが、それ以外の時は「普通」だから、その人をまるっと発達障害だと思ったことはありませんでした。
ちなみに、どれも東大を始めとする超一流大学の人たちの事例ばかりです。
程度、頻度、範囲の差があるだけで、みんな発達障害の定義に当てはまるところがある。
だからこそ、発達障害の診断はグレーなものが多く、誤診も多い。
だから、もうしばらく受診は見送ることにしました。
とりあえず、本を読んで対処法を学び、実践してみています。
自分が普段から、すぐにガミガミする傾向にあった、ということにも気づかされました。
発達障害の子にとっても、そうじゃない子にとっても、自尊心を持たせて育てるにはどうすればいいかがわかる役に立つ本だと思います。
息子が生きやすいような環境を作って上げられれば、普通じゃないところがあったとしても、トータルではスクスクと育ってくれると信じて。