イクメンだと思います。でもそこは真っ向勝負じゃなくていい。突っ込みたくなる夫の息子への対応。

息子は億万長者になるのが夢で、七夕の短冊には毎年「お金持ちになれますように」と書いています。

起業して成功してやる!というのではなく、駅前で売っている宝くじをいつか買って、一等前後賞を当てるそうです。
昨日も宝くじの一等前後賞があったら何をするか、大盛り上がりで演説していました。

小学2年生の男子が考えそうな単純なこと。
ただ聞いてあげればそれでいいじゃないか、と思うのですが、夫は真っ向から勝負するのです…。

 

「宝くじが当たったら何すると思う?」に対して

息子「ねえパパ。宝くじが当たったらねえ、何すると思う?僕はねえ、大きい家を建ててねえ…」
夫「ちょっと待って。宝くじが当たったら、って簡単に言うけど、宝くじ当てるためにいくら投資する必要があると思う?一等どころか100万円当てるのに、みんなすごくたくさん買ってるんだよ?」
私「当たったらの前提で楽しく話しているので、そこから潰しにかかるのは辞めてください。あくまでも仮定の話です。」

 

「宝くじが当たったら家を建てる」に対して

息子「そうだよ、当たったらの話だよ。当たったらねえ、大きい家を建てるの。駅前のイトーヨーカドーくらい大きい家でねえ、3階は広い公園にして遊べる場所にするの」
夫「〇〇(息子)はいつも同じマンションのKくんと遊んでるけど、もし〇〇(息子)がマンションから引っ越して大きなおうちに住むことになったら、遠くなって遊びづらくなっちゃうよ。いいの?」
私「……」

 

「今住んでるマンションと同じ場所に家を建てる」に対して

息子「じゃあね、今住んでるマンションの1つの棟をつぶして、そこに家を建てればいいんじゃない?」
夫「〇〇(息子)以外にもたくさんの人がマンションに住んでるけど、その人たちはどうするの?」
息子「大きな家を建てるから、その4階とか5階とかにほかのみんなは住めばいいんじゃない」
夫「他の人の気持ちもあるんだから、勝手に決められないよ。それに、マンションを取り壊して、そんな大きなおうちを作るなら、宝くじが当たっても足りないよ」
私「……」

 

そしてやっぱりそもそも論に戻してしまう…

夫「そもそもなんでお金持ちになろうと思うの?」
息子「え…?お金が欲しいから」
夫「なんでお金が欲しいか聞いてるの。何かやりたいこととか欲しいものがあるから、お金が欲しいんでしょ?」
息子「うーん…。億万長者になってみたいから!」
夫「いや、だからその理由を…」
私「”大金持ち”いう状態になってみたい、ということでは足りないのですか?今とは違う自分になってみたいという小学生男子の単純な夢なのに、なぜそれ以上に真剣な目的を求めるのですか?」

 

夫「まあ、でもさ、そんな奇跡みたいなことはなかなか起きないよ。もし起きたとしても、それだけ良いことが起こるってことは、同じくらい悪いことも起こるってことだよ。」
息子「え!?そうなの!?例えばどんなこと?」
夫「うーん、例えば…飛行機でじ…」
私「いやいや、そんなことないよ!!」(とりあえず遮る)
私「いいことが起きたら、悪いことが起きるとは決まってないよ。もし起きるとしても、例えばねえ、〇〇(息子)がお金持ちになったって知った悪い人が、泥棒に入るかもしれないとかかな。」
(いいことがあれば、その分悪いことが起きるという根拠のない発言で、今後何かいいことがあっても素直に喜べなくなるかもしれないからやめてほしい。例示するならせめて、現実にありうるリスクを伝えるにとどめてほしい…!)
息子「ああ…なるほどね、確かにね、それは怖いね。警察官に見張ってもらっておかないとだね。」

 

「子どもに真剣に向き合う」ことの捉え方の難しさ

・普段はゲームや漫画に夢中で、学校のこともあまり話してくれない息子が、キラキラと目を輝かせて話してくれる機会は貴重。(もっとこういう機会を増やしたい)
・小学2年生が考える夢を、実世界での現実可能性という尺度で測る必然性はない。
・子どもには発想豊かに育ってほしい。

と思っている私には、今回の夫の対応は「ちょっと…!そこ真っ向勝負するところじゃないから!」とツッコミどころ満載なものでした。

夫には夫なりの考えがあるのだろうし、3人でのやり取りの中ではツッコミは最低限に抑え、息子が少し席を外したところで夫に伝えると「ああ…そうなのか」と。

そのあと、息子が一生懸命書いている”夢の大きなおうち”を一生懸命褒めにかかっていました。


不自然すぎる変わりよう…。

 

巷でよく目や耳にする「子どもと真剣に向き合いましょう」という言葉。
なかなか各家庭の事情に合わせて実行するのは難しいです。

 

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