高嶋ちさ子さんの仕事セーブ宣言 私も同じ思いでフリーランスになり、平和な家庭を取り戻しました

高嶋ちさ子さんの仕事セーブ宣言

先日、バイオリニストの高嶋ちさ子さんが仕事をセーブするという宣言をされました。

「今後、平日のお仕事は、子供が学校から帰宅する時間までに終わる物しか絶対にお引き受けしません。例外もなくします。」

まだまだ可愛い息子が、この1カ月荒れに荒れてます。原因は私です。一緒にいればわかる事、出来ることが何も出来ていなくて、本当に可哀想な思いをさせています。」

「私は仕事人ではなくお母さんなので、仕事はセーブさせて頂きます。それで干されても良いです。このままだと息子に干されそうなので。」

高嶋ちさ子さんに比べれば、普通のワーキングマザーの私の忙しさなんてたいしたことないでしょう。
でも、私が昨年、会社員を辞めてフリーランスになったのも同じ理由でした。

 

人生において何が一番の優先事項か

会社員時代は、自分の人生において何が一番大切なのか、見失いかけていました。

仕事が忙しくて、家でも仕事をして、土日も仕事のことで頭がいっぱいいっぱいで。
子どもたちと同じ空間にいても、常に頭の中は仕事をどう回すかで占領されつくしていて、心ここにあらずでした。
子どもの他愛ない問いかけが、騒音にしか聞こえなかった。

子どもからの期待よりも、仕事での期待の方が大きく、誇らしく思えてしまっていました。

 

子どもたちの荒れっぷりに危機感を覚えた

お母さんがそんな状況だったら、子どもたちはどうなるか。

お母さんと話をしたい、遊びたいと思わなくなります。
お母さんが自分の都合のいい時に何か機械的に質問してきても、きちんと答えようとしなくなります。
お母さんのことを好きだという気持ちを表に出せなくなってしまいます。
次第に反抗的になり、精神的な乱れが目に見えるようになります。

そして、私はそれを子どもたちのせいにしてしまっていました。
なんでこんな子に育ってしまったんだろう、と。

いつか、家庭内暴力や事件につながってしまうんじゃないか、と本気で案じるまでになりました。

 

家での自分の表情の怖さに愕然として、辞める決意をした

いつものように、聞いたことにきちんと答えない長男にキレて、ふと鏡を見たら、びっくりするくらい怖い顔をした自分がそこにいたんです。
私、こんな怖い顔をしてたんだ…とようやく気付きました。

子どもたちを荒れさせていたのは、きちんと向き合おうとせず、自分の都合だけを押し付けていた私だったんです。
例え怒っていない時も、常に神経がピリピリしていて、話しかけづらかったと思います。

子どもたちは、こんなママと毎日ご飯を食べたり、お風呂に入ったりしなきゃいけなかったんだ…。
家が平和で楽しい場所だと思えなかったに違いない。

仕事での名声よりも、お給料の高さよりも、この子たちが幸せに育ったと思える環境を作ってあげたい

これまで何度も仕事を辞めることを考えては、結局最後の一押しがなくて続けてきましたが、今回は何の迷いもなく一瞬で決断ができたのでした。

 

子どもたちには目に見える変化が

小学2年生の息子に「ママはこれから家にいるようにするね。家で仕事をするね。」といったら、まずお金の心配をされました

「え…?うちお金なくなるんじゃない?1カ月だけ家にいて、そのあとはまた会社に行けば?」と。
ママが仕事を第一にする理由をずっとお金のせいにしてきた功罪ですね。

「お金は大丈夫。だって、お仕事が変わるだけで家で仕事するんだから。」というと、「そうか、それなら大丈夫だね、やったー!」と喜んでくれました。

そこから、息子は別人のようにおしゃべりになりました。
それまではその日の給食を聞いても「うーん…。忘れた」だったのが、聞いていない学校や学童での出来事、そして自分が感じたことを教えてくれるようになりました。

当時3歳の娘には会社を辞めることについて説明はしませんでしたが、表情が明るくなり、毎日保育園にも笑顔で行くようになりました。

思っていた以上に、劇的な変化でした。
でも、その変化を伝えても夫は最初の頃はあまりピンとこなかったようです。
平日は子どもたちが寝るまで帰ってこなかったし、休日は夫が対応するから子どもたちの荒れっぷりをあまり知らなかったんですね、きっと。

そして、8カ月たった今、ちょうど高嶋ちさ子さんのニュースを見て「そう言えば、うちも嫁が仕事を辞めてから、明らかに子どもたちが明るく朗らかになった」と言いました。
「仕事を辞めてよかったね」と。

 

子どもたちが躊躇なく好きになれるママでいたい

自分が守りたかった平和で温かい家庭環境が、崩れきる前に守れてよかった。

何より嬉しかったのが、保育園の先生やママ友から「2人とも本当にママが好きだよね」と言われることが増えたこと。

はたから見ていて、ママのために何かしたい、早くママに会いたい、ママが大好き、というのがとても強く感じられる、と言われました。

子どもは無条件にママが好きなものです。
その気持ちをきちんと表現できる環境、受け止められる体制を作ってあげるために、多少のお金やキャリアの犠牲は全く惜しいものではないと信じています。

 

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