退職を発表した時の同僚の反応。ワーキングマザーの働きづらさを再実感しました。

年度途中で退社をすることは、組織の欠員になるので残る同僚に負担をかけることになります。
申し訳なく、そして、責められても仕方ないという覚悟で先週、7月末での退職を発表しました。

特にお世話になっている方には個々人で報告をしたのですが、
みなさん最初は驚き、そして「でも、わかる」と応援してくれました。
人によっては「私もずっと悩んでいる、私も辞めたいもん」と。

 

最初の驚きは、ワーキングマザーだけは会社を辞めないと思われているから

まさか辞める決断をするとは思わなかった、ずっといてくれると思った。

それは何の悪意も他意もなく、ワーキングマザーだから制度の整ったこの会社でずっと働くのだろうと思っていた、ということだと思います。
小さな子供がいると転職もしづらいだろうし、お給料もいい今の会社を出る必然性もないだろう、と。

今の会社のやり方に納得できず辞めていく若手が少なくない中、身動きのとりづらい中高年やワーキングマザーの人は残っているんです。
なんだかなあ…と思っても、本当に次の仕事が決まるか不安だったり、環境を変える勇気がなかったり。

ワーキングマザーである私が辞める決断をしたということは、この会社での仕事が、頑張って両立したいと思えるほど魅力的なものでなくなってきているということを示したという点で、ここまできたか、という驚きを与えたのだと思います。

 

「でもわかる」というのは、子育て経験者の方の意見でした

「びっくりするし寂しいけれど、でもわかる。そして、正しい判断だと思う。応援する」
そう言ってくれた方の多くが、子育てを経験しながら派遣社員さんとして働いてきた方でした。
正社員のように安定していないしお給料もないけれど、子育てを優先させるために派遣社員という働き方を選んできた方々。
お金よりも大切なものがある、子どもとの時間を優先させて後悔することはない、と言ってくれました

辞めると決めるまでは、仕事の愚痴を言うと聞いてくださった最後には、「頑張ってね」「あなたならやれるよ」とただただ応援してきてくれたみなさん。

辞めると言うと「もったいないよ!」と言われるものだとばかり思っていたら、むしろ正反対でした。
「こんなに激務なところだとしんどいよね。子どもも絶対喜ぶよ」と。

 

そしてワーキングマザーの多くからは「私もやめたい・・・」と

私は、今の会社が激務だから辞めるんじゃないんです。
激務だとしても、やりがいがあって納得できるなら、子どもたちに我慢してもらうところがあったとしても、働き続けたいと思ったはず

会社や組織が、私自身もいいと思える方向に納得できるやり方で向かっていれば、きっと辞めませんでした。
でも、昨今なんだかいろんなことがおかしくなってしまって、5年後10年後も今の会社にいたいと思えなくなりました。
そして、それは多くのワーキングマザーが感じていることです。

「なんか最近しんどいよねー、辞めたいよね」という軽いテンションで話すことはありましたが、最近は「どうやったら辞める決断ができるんだろう」になってきています。

今回私が報告した時の多くのワーキングマザーの反応は「え…!いいな…」でした。

 

ママが幸せに働くというのは、そんなに難しいことなのだろうか

正社員として頑張ってきた先輩ワーキングマザーの方には、子どもに我慢させて働いてきたけど、果たしてこれでよかったのか疑問に思う時が今でもある、という方が多いです

とても上手に両立してきて、お子さんもまっすぐ育って何の問題もないように見えていた方ですら「子どもが社会人になった今になって、小学校の時は寂しかった、中学の時は何度も学校サボったけど知らないでしょ?私はお母さんみたいには働かないと言われる」と言っていたりします。

一方で、子どもが高校生までは在宅の仕事をして、そのあと派遣社員さんとしてお仕事をされている方は、何の後悔も持たれていません。

女性活躍社会をうたっても、制度や見た目だけでは意味がないんです。
女性が働きやすい会社として知られている今の会社は、実際に女性の管理職比率は高く、育児休職の取得率も非常に高いけれど、幸せに働いているワーキングマザーは何人いるんだろう・・・。

ママが幸せでなければ、子どもたちも幸せになれないんです。

 

いつか…の野望

今回、同じように悩むママたちの話を聞いて、ある野望が出てきました。
今の会社の半分の労働負担で、今と同じくらいのパフォーマンスを出す働き方を実現できる会社を作ること。

とても優秀で、できれば社会貢献して働きたいと思っている、でも家庭とのバランスで今の働き方は難しい…という人がたくさんいます。
そんな人たちみんなが自分自身がまず幸せに、そして能力をどんどん発揮できる環境を作りたい、と思うようになりました。

法人化することの大変さや、それを継続する責任の重さは、友人を見て感じています。
なので、仕事にある程度集中できる状態になってからしか無理なのですが…。
下の子がまだ年少なので、小学高学年になった頃というと7年後とかかな。
それに向けて、力と人脈とアイデアをためていけたらいいな。

うまくいくかどうかはわかりませんが、自分がこの年で新しくやりたいと思うことができるなんて思ってもみませんでした。
すぐに挫折するかもしれないし、また違う夢を持つようになるかもしれないけれど、とにかく今は楽しいです。

 

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