「ローンがあるから」は会社員を続ける理由にならない

「仕事が好きだから続けている」というワーキングマザーはほとんどいない

前職の会社はワーキングマザーでも手加減なく仕事を割り振られる(よく言えば、ワーキングマザーであっても出産前と変わらなず期待してもらえる)社風でした。

社員・管理職における女性比率が高い背景には、育児休職から復帰したばかりでも部長をするようなキャリアをどんどん築き上げていきたいと思っている方や、基本的には祖父母に育児を任せて自分は残業も普通にするような方も少なくありませんでした。

でもやっぱり大多数のお母さん社員は、仕事と育児の両立にてんてこまい
私が会社員を辞めるとなった時に報告した同僚のワーキングマザーの100%が「いいなあ、うらやましいな。よく決断できたね。」と言いました。

女性比率が高いことで有名な前職の会社においても、仕事が大好きでポジティブにワーキングマザーとして仕事を続けている人は、悲しいかな稀なんです。

 

それでも働き続ける理由の第1位は「ローンがあるから」

これは私の周りの理由でしかないので偏りはあるかもしれませんが、「そんなにつらいならあなたも辞めてフリーでやろうよ。きっとやっていけるよ?」と言うとほぼ全員の返事が「家を買ってしまってローンがあるから辞められないんだー」でした。

その時は「そうかあ」と思っていたし、自分もローンを返すまでは辞めづらいと思っていましたが、今改めて考えるとローンは働く理由として成立しないことに気づきます。

持ち家のローンがなくても、賃貸の家賃は発生する

自分たちのお給料に見合わないほど高額なおうちを購入していれば話は別ですが、たいていの場合は支払い能力に見合ったローンを組んでいるはず。
そして、その金額は、同じような条件の賃貸物件の毎月の家賃とそれほど変わらないはずです。

ローンで払うか、家賃で払うかの違いで、毎月どこかに住み続ける限り、ほぼ同額が出ていくことには変わりない。
東京は高いから近隣のベッドタウンに引っ越すとか、タワーマンションではなくURを利用するとか、工夫の余地はありますが。

でもそれなら、「ローンがあるから」じゃなくて「生活レベルを下げたくないから」というべきところですよね。

 

”会社員”の肩書が必要なのはむしろ賃貸

ローンを新しく組む時には会社員でないとそもそも組ませてもらえなかったり、条件が悪くなることがありますが、一度組んでしまえば改めて問われることはありません。

むしろ賃貸の場合、どこどこの会社のものです、という肩書がないと更新や転居の際に不利になります。
1人の同僚のワーキングマザーはそれでした。
旦那様がフリーのカメラマンなので、自分が一部上場企業の社員であるという肩書を持っておかないと住むところがなくなる、と。

 

「ローンがあるから」はただ自分を納得させるための魔法の言葉

つまり、ローンのために働くというのは、なんの理由にもなっていない。
ワーキングマザーが頑張るためのおまじないみたいなものなんだと思います。

「ローンがあるから」と言うことで、自分を奮い立たせて頑張れる。
だから、正論で突っ込んで「だから辞めても大丈夫だよ?」というのではなく、「そうかあ」の返しを続けるのがよさそうです。

ちなみに、私はいつでも仕事を辞められるようにと娘の産休前に、夫と分担して抱えていた自分の分のローンを完済しました。
「ローンがあるから働かなきゃ」と思っていたので、完済した時にはものすごい解放感がありましたが、額にしてはそんなに大きなものではなく、生活がすごく楽になった感覚はなかったです。

 

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