好奇心の醸成と科学・地理の勉強になる!角川まんが科学シリーズ「どっちが強い⁉」
インパクトある表紙で子どもを魅了する「どっちが強い!?」シリーズ
何か頑張った時や、帰省の長い新幹線移動の前などは本屋さんで「1冊好きなのを買っていいよ」と子どもたち1冊ずつ好きな本を選びます。
先日息子が1秒で「これ!」と言ったのが「どっちが強い⁉ ヘビVSワニ」でした。
絵はかわいくないし、まんがなんて1回読んだらおしまいだろうし。
何よりまんがのくせに1冊1000円以上する(税込み1037円)なんて…回避したい。
でも、もちろん約束は約束だ、と買わされたんですけどね。
実際に買ってみたら、1000円の価値はあるなと思いました。
「どっちが強い!?」シリーズとは
角川が出しているまんがで勉強するシリーズの科学版です。
日本の歴史シリーズは有名ですよね、その科学版。
戦闘能力の近そうな2種類の動物を対決させたらどっちが勝つか、というシンプルな設定。
でも子どもたちって戦いが大好きなんです。
今息子がハマっているベイブレード、ポケモン、ドゥエルマスター、すべてよく考えたら戦いもの。
ヘビVSワニとか、ライオンVSトラ、なんて知ってる動物たちが戦う様子が見られるなんて興奮しないわけがない。
しかも、オールカラーなんです。(だから高い!)
動物の色も細かな部分まできちんと再現されているので、想像を膨らませやすいし、何より迫力があります。
私もペラペラ見ていて、怖くて見たくない、と思ったほど。
そして、まんがの合間には「動物図鑑」として、ヘビVSワニであれば、いろんな種類のヘビとワニについて詳細なイラスト描写と生態の紹介が載っています。
ボロボロになるまで読み返すほど、子どもの食いつきがすごい
登場人物たちが冒険する中で、これらの対決を目の当たりにする、というストーリー展開です。
単純に動物たちの戦いだけを描写しているわけではなく、登場人物たちのキャラクターも楽しめます。
戦いシーンはまじめだし、シリアスな内容もあるんですが、それに負けずギャグも盛りだくさん。
息子はゲラゲラ笑いながら読んでいました。
一度読んだらそれっきりになるのではないか、と思っていましたが大丈夫でした。
楽しみ方がいろいろあるので、ボロボロになるまで愛読しています。
最初は「結局どっちが勝つの!?」というのが気になるので、ストーリーだけまず追って勝敗を確認。
そして、その後気に入ったギャグのシーンに戻って、大笑い。
その面白さを共有したくて、私のところに持ってきて読み上げる。
ちょっと気持ちが落ち着いたら、「動物百科事典」のページを読み込む。
家でも読みますが、友達にも読ませてあげたい、と学校へも持って行っていました。
↓ランドセルの中でもまれて、角もめくれ上がってます。
科学への興味関心の醸成と関連知識の習得につながる
「科学シリーズ」とあるので、多少勉強の役に立てばいいなと思っていましたが、予想以上に効果がありました。
「動物百科事典」のところで生き物に対する基礎知識が得られるのはもちろんですが、
まんがを読む中でも、それぞれの動物の特徴や習性を学べます。
勝つ方(負ける方)には、なぜ勝つだけの理由があったのか、がきちんと理解できます。
普段どんなところで生活しているのか(地域、気候、住処など)。
どんな生活をしているのか(食べ物、家族、行動範囲、行動時間など)。
体のつくりはどうなっているのか(体の動かし方、各部分の機能など)。
どんな戦い方をするのか(なぜそんな強みを身につけたのか)。
また、自然界がさらされている状況への警鐘も垣間見えます。
人間との関係や、環境問題がどう野生の動物たちに影響を与えているか、も描かれています。
動物そのものに関する知識だけでなく、幅広く様々な内容をすんなり理解することができます。
他のシリーズも欲しくて息子がプレゼンしてきました
どんどん新しく出続けているこのシリーズ。
(今、これを書いている時点で14冊あるようです)
最初に買って気に入ってから、その後も少しずつ買い足していますが、揃えるにはまだほど遠く。
息子が「また新しいのが欲しくなった」と言ってきました。
「うん、わかったー、そのうちねー」と流していたら、この本がどれだけ勉強になるか、プレゼンしてきました。
息子「あの本ね、まんがだけど勉強になるんだよ。
アメリカニシキヘビの体長が〇〇kgで、体重が〇〇mとかわかるんだよ。
シリビアトラとかも覚えたんだよ。」
母「シリビア…?」
息子「あれ…?いや違う、シレビア…シリビア…シリ……」
母「シベリア?」
息子「あ!そう!!シベリアトラ」
「シベリアトラ」というトラの種類の名前だけ覚えてもあんまり意味ないよなあ…。
そもそも「シベリア」言えてないしなあ…と思っていたら。
娘「シベリアってなに?」
息子「ロシアにある町だよ。シベリアっていう寒いところがあるの」
お!地理の勉強にもなっている。
そして、自分の主張を通すためにはプレゼンが有効だという気づきを与えてくれた!
子どもの好奇心を醸成する機会を与えてあげられる本
好奇心を養うきっかけを与えるのが親の役目だと思っています。
うちの息子に関しては、この本がその助けとなってくれると感じています。
プレゼンも一応成功したということで、角川のサイトでラインナップを一緒にみて、次に買うものを決めました。
息子が選んだのは「ヒクイドリVSカンガルー」。
ヒクイドリってなんだ…?
そして、相変わらずカンガルーの絵がかわいくない…。
「明日本屋さんに行って買おうね」と言ったら「違うよ、今ポチってやれば明日届くんだよ」と言われました。
社会の仕組みを知るにも役立っているようです。
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