フリーランスになった時の目標は「半分の労働で半分のお給料」でした

毎日身を粉にして働いていた会社員時代。
フリーランスに転向する時の目標は「半分の労働で半分のお給料」でした。
10カ月が経ち、労働で犠牲にする時間・気力・体力は実感値として2割くらいになり、収入も目標達成できつつあります。

 

会社員時代は常に、お給料を減らしてくれていいから業務量を減らしてほしかった

会社員時代はかなり激務でした。

時短勤務とは名ばかりで。
実際には早朝出勤と残業で、毎日所定労働時間+2時間は会社にいたし、それに加えて持ち帰りの仕事を数時間分、なんていうのもザラでした。

それでも間に合わない時は土日祝日に出社することも。

上司も最初のうちは業務割り振りが適切でないことを詫びて「すぐに調整するから」と言ってくれていたのですが。
人員不足が慢性化している中、結局は無難に仕事をこなしてくれる人に任せるのが楽だということで状況は変わらず。

そんな状況が、子どもを産んでからの8年間ずっと続きました。

正直、お給料はいい方だったと思います。
一応、時短勤務という契約でも年収700万円くらいあったので。
でも、そんなにいらないから、お給料を減らしてくれていいから、業務量を減らしてほしい、と思い続けていました。

転職も考えましたが、時短勤務希望だと伝えると中途採用してくれるところなんてないんですよね。
(ホントに、なにが女性活躍だ!!と思います)

 

フリーランスの目標は10年後に「半分の労働で半分のお給料」

毎日いっぱいいっぱいで、給料明細を見ることが唯一の働くモチベーションという悲惨な状況。
悩み続けて、ようやく会社員を辞める決断ができたのが約1年前でした。

このまま働き続けたら、”幸せな人生だった”と思って死ねない”と思いました。

多くの同じような悩みを持つワーキングマザーの皆さんは、ほとんど例外なく「経済的に辞められない」と言っていました。
教育費がこれからかかるから、子どものために働かなきゃ、と。

私も「教育費のために働くんだ」と思うようにしてきたけれど、ふと、本当に子どものためになるんだろうか、という疑問を持ち始めました。

確かに、お金があれば教育をアウトソーシングすることはできます
でも、お金の代わりに時間や気持ちの余裕を犠牲にしたら、本来なら親が家で時間をかけて教えるべきことをきちんと教えられないかもしれない。
毎日母親が家でピリピリした環境で育って、子どもたちは嬉しいんだろうか

給料明細を見ると、来月も頑張って稼ぐぞ!と思えるけれど、今ほどのお給料は必要じゃないよね。
いろんなものを犠牲にしてまで、余剰貯金を貯め続ける必要はあるんだろうか

お金ももちろん必要ですが、犠牲にしていた時間と心の余裕を取り戻せる生活を送ろうとフリーランスになることにしました。
目標は、「10年後に半分の労働で半分のお給料」

 

「半分の労働で半分のお給料」=時給単価を下げないということ

「半分の労働で半分のお給料」というのは、実はかなりハードルが高い目標です。
労働とお給料のどちらも半分ということは、労働への対価は落とさない、ということなので。

例えば、会社員時代のお給料を時給換算すると、スーパーのレジのアルバイトの2~3倍になりますが、それをフリーランスになっても維持する、ということです。

経験を積んだり、コネがあればそれくらいもらえる仕事もたくさんありますが、フリーランス初年度から、いきなり単価のいいお仕事はもらえないはず
だから、10年がかりでの目標として立てたわけです。

 

フリーランスの「半分の労働」は非常に効率がいい!

実際フリーランスになって10カ月が経ちましたが、気づいたことがあります。

「半分の労働で半分のお給料」という目標を立てた時、「半分の労働」が意味するのは労働時間でした。
会社員時代、1日10時間はなんだかんだ仕事をしていたなと考えると、その半分で5時間。

1日5時間労働で、会社員時代の月収の半分くらい稼ぐ!ということで考えていたのですが、会社員時代の5時間とフリーランスの5時間は全然質が違いました

会社員時代は会議も多く、自分が参加する必然性のないことに時間が割かれたり。
会社組織が複雑なゆえ、何かをするにも調整に甚大な時間と気力と労力を使ったり、
誰かに何かを頼むだけでも書類の作成や上司の承認を得る手間がかかったり。

そういった、私にとっては本流ではないことに多くの時間を割いていたのです。
一方、フリーランスはやりたいこと、やるべきことだけに労働時間を割けます

折衝とか調整とか管理とか、そういう会社員ならではの業務に魅力を感じる人にはツラいかもしれませんが(特に管理職はそれが仕事ですよね…)、そうでない人であれば夢のような労働環境です。

だから、フリーランスで5時間仕事をしても、実感値としては会社員時代の2割くらいしか働いていないくらいの負担感や疲労感です。

 

労働負荷で考えれば目標は達成できている!

単純に労働時間が半分かどうかだけじゃなく、仕事で犠牲にしていた体力や精神力、エネルギーなども総合的に考えると、会社員時代の2割しか働いていない感覚です。

それで、月収は月によりますが会社員時代の6~7割は超えるようになってきました。
会社員の場合は、給料からの天引きもあった上での手取り額なので、単純には比較できないのですが。

2割の労働で6割の給料!
目標としていたところは達成できたと言ってもいいんじゃない!?

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

コメントする