遠足で動物園に行った息子。「今日一番楽しくなかったのは動物園。一番楽しかったのはドッジボール」それでいいと思う

私は子どもの頃、とてもまじめな子どもでした。
大人が期待する反応をしなければならない、と必要以上に空気を読むような子ども。

だから、遠足は楽しまなければならないものだ、と思っていたのですが。
息子の反応を見て、その素直さに驚きました。

 

遠足ってワクワクする要素がたくさん!のはず…

息子たち2年生の遠足の行き先は動物園。
家からもそんなに遠くないので、これまでにも何度も行ったことがあるところです。

でも、行き先がどこであれ、遠足って楽しいものじゃないですか

まずランドセルじゃなくリュックサックで学校に行ける特別感
おやつを選び抜いて準備して、それを持っていける嬉しさ
親とではなく友達と行動できる解放感
しおりの持ち物を1つ1つチェックする緊張感

何日も前から天気予報を見ては、行けますように!と祈ったり、
遠足の日の朝は楽しみでいつもより早く目が覚めたり
そういうものだと思っていました。

 

遠足のおやつに選んだのはカルパス3つとグミ1つだけ

私が子どもの頃、遠足までの最大の楽しみは間違いなくおやつ選びでした。
200円までというルールだったので母からもらった200円を握りしめて、
近所の駄菓子屋さんで10円単位のお菓子の組み合わせを何度も何度も考えて楽しんでいました。
1時間はお店にいたんじゃないかな…。

でも息子の場合は「食べきれる分」というざっくりした基準です。
駄菓子屋さんも減って、お菓子の値段も上がって、金額では規定しづらいんでしょうね。

遠足のお菓子選びならここ!という駄菓子屋さんも近所にはないので、
いつものコンビニで選びました。
コンビニにもそういうニーズを捉えてか、少しですが100円未満で買える駄菓子コーナーがあるんです。

 

「食べきれる分」と言われたら、食べきれるかどうか自信がなくても
食べきる気持ちを持って、5つくらいは買ってしまうだろうな。

と思っていたら、息子が選んだのはカルパス3つとグミ1つだけ

↓カルパスってビーフジャーキーみたいなもので、1つ2~3cmくらいの小さなものです。

↓なが~いさけるグミ。40cmあります。

私に遠慮しているのかと「え?もっと買っていいよ?」と言ったら、
いや、いい。そんな食べないから。」と言われました。

 

遠足の日の朝「授業やだから遠足あってほしい~!」

遠足の日の天気予報は曇りのち雨。
今日はさすがに遠足は無理では…?と家を出るギリギリまで、小学校からの連絡を待ちました。

私「遠足行きたいよね~」
息子「うん」
私「楽しみにしてたもんね」
息子「いや、そうでもないけど
私「え…?でも遠足は行きたいんでしょ?
息子「うん、だって授業なくなるから

そんな理由か。
そして、遠足は決行という連絡があり、嬉々とした顔つきで出かけて行きました。

 

帰ってからの感想。今日一番楽しかったのは「ドッジボールの練習」

夕方帰ってきた息子に「遠足楽しかった?」と聞いたら、「うーん」と肯定とも否定ともとれる感じの返事が。
「今日何が一番楽しかった?」という質問の答えは「ドッジボールの練習」でした。

遠足に行って、学校に戻った後、学童でドッジボール大会に向けた練習をしていたんです。
その練習が今日の一番だ、と。

私「遠足は楽しくなかったの?」
息子「うん、そんなに。
私「嫌なことあったの?」
息子「いや、別に。うんちがくさかったくらい。
私「じゃあさ、動物園で一番楽しかったのはなに?」
息子「…(2分くらい考える時間)スタンプラリー

先生が企画したお昼ごはんの後のスタンプラリーが楽しかったそうです。

その後、今日一番楽しくなかったことも聞いたのですが、「動物園」と言われました。
ええええ!今日のメインイベント全体!!

 

「また遠足に行きたいな」の理由は…!

それでも「また遠足に行きたいな」と言ったので、その理由を聞いてみたら。
宿題が出ないから。宿題が出ない日がもっとほしいから。

なんと実利的なんだろう、と驚きました。

細かく話を聞くと、客観的にみて楽しそうなことはいろいろ出てくるんです。
友だちと一緒にお弁当を食べて、おやつを交換したとか。
自由行動はいつもの班で動いて、ゾウやオオカミを見たとか。
シカがフンをする瞬間を見たとか。(小学生男子はめちゃくちゃ盛り上がります)

でも、それらは別に楽しかった思い出というほどではなく、「普通」のランクらしいです。

 

自分の軸をぶらさないのはいいことだ

私は子どもの頃から、期待に添わなければという変な使命感を持っていました。
こういう反応を期待されているんだろうな、と汲み取って言動を選んでいました。

自分がどう感じるかどうかよりも、どう感じることを期待されているかが一番。
だから、感想文を書くのがニガテでした。
自分の感想を率直に書くのではなく、どういう感想文を求めているかを推測しなければならないから。
(きっと大人は見抜いていたとは思いますが…)

だから息子の反応はとても斬新です。
そうか、自分が楽しいと思わないなら、それはそれでいいんだ!とこの歳になって気づかされました

 

息子は毎日の宿題で短い日記を書くのですが、かなりの確率で「今日のしゅくだいはめんどうでした」とか「今日のこくごのじゅぎょうがちょ~つまりませんでした」とか学校のことに対してネガティブな内容です。

子どものころの私は絶対に書けなかったこと。

最初はこれで提出していいのだろうかとドキドキしましたが、最近は私も慣れてきたし(笑)、それが本人の書きたいことならそれでいいかと思うようになってきました。

素直すぎるその感情の出し方については、これからコントロールの仕方も身に付けていかなければならないとは思いますが、自分の軸をぶらさないその確固たる価値観は大事にしてほしいです。

 

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