小学3年生の息子が学校に行きたがらなくなりました その3

昨日は感情の起伏が激しい息子について、スクールカウンセラーの先生と面談をしてきました。

1時間くらい話して、得た結論は3つ。
1.息子が小さなことが気になってイライラしたり怒ったりするのは、そういうものだと諦める
2.日々、そんなに嫌なことがあるのに学校に頑張って行っていることを褒めてあげる
3.怒ったらクールダウンさせる、話はとりあえず全部聞く、という家ではこれまで通りの対応でよい

1.息子は小さなことに怒るものだと諦める

本当に些細なことが気になって、注意をして、相手がそれを改めないと気に入らない息子。
同じグループの子が係の仕事をさぼった。
体育の授業でルール守らなかった相手チームが勝った。
隣の席の子のハナウタがうるさい。
授業中友達から話しかけてきたのに、自分が怒られた。
友達が何人かで話している時に声をかけたのに、(みんな夢中で)無視された。

小学3年生だったら、それは日常茶飯事のトラブル。
っていうか、あまりにありふれた出来事で、トラブルとも言えないくらいだと思っています。
でも、息子は気になってしかたなくて、固執してしまう。
そして、解決できないつグワーッと熱くなって、噴火してしまう。

最初の頃は、納得させようと思っていました。
それくらいのことは「普通」だから、慣れるしかないよ、と。
でも、それができないんだとうっすら気づき始め、そしてカウンセラーの先生にも言われました。
その気になり事や、怒りを失くすのは無理です、と。

子どもの脳はまだまだ発達途上で、その成長に従って、これは気にするほどのことではなかったんだ、と変わっていくことに期待しましょう、と。
プラスの意味で、諦めてください、と。

そっか、と力が抜けた気がしました。
息子は怒るもの、と思えばそれが「普通」なんです。

2.日々の頑張りを褒めてあげる

1カ月前に症状がひどくなった時、「そのおかしな怒りは病気だから、感情のままにぶつけるのはやめて」という話をしました。
それ以来、少し家では落ち着いているように思います。
学校に行きたくない、というのはしばらく続いていますが、息子が「嫌だ」という1つ1つにできる限り対応をすることで、何とか行ってくれています。
安定したとは言えないけれど…。

それでカウンセラーの先生に言われたのは、「彼はとても頑張っていますね」ということでした。
周りからしたらなんともないことが気になってしまうのは、本当にしんどいはず。
学校は本当に雑多でいろんな子がいて、毎日たくさんの気になり事だらけなはず。
でも、頑張って学校に行けている
それを褒めてあげてください、と。

息子の話を聞いて、いろいろ対処してあげていたつもりだった頃、息子から「誰も僕の気持ちなんてわかってくれない」と言われたことがありました。
こんなにいろいろ心配して、考えて、対応してるのになんだよ!!と腹が立ったのですが。
考えてみると、その対応は、私の価値観でやっていたにすぎないんですよね。
私だったらこういう対応をしてもらえれば、もう大丈夫、っていうところがゴールでした
でも、「息子は怒るもの」とも関係しますが、息子の感度はものすごく敏感すぎるんです。
どんな対応を取ろうが、足りることはなく、また次々と新たな課題が出てくる。

つまり、全部を拾い上げて息子が納得するように解決するのは無理だから、社会はそういうものなのだとわかってくれる日まで(先は長いですね…)、受け止めて褒める、が有効なのだそうです。

3.怒ったらクールダウンさせる、話はとりあえず全部聞く

家では怒ったら違う部屋に行かせて、落ち着いたら戻ってこさせています。
また、そんなに話すほうではない息子ですが、今日嫌だったことを話し始めたら、ちゃんと聞くようにしています。
登校中に会いたくない4年生たちがいるというので、朝は途中まで夫がついて行きます
それでも、日々怒りが爆発するんです。

そう伝えたら、それでいいですよ、と言ってもらえました。
息子は怒ると、大きな声で怒鳴ったり、物に当たったりするのですが、これまで一度も人に手を出したことはなく、学校から何かやらかしたという報告を受けたこともありません。
全てのことを過敏な捉えてしまうにも拘わらず、息子が今のところ学校にも行けて、友達もちゃんといて、学校から報告があるほどのトラブルが一度もない、というのは家での対応がよかったからでしょう、と言ってもらえました。

家は感情を開放する場であるようにしてあげる必要があるそうです。
外でいろいろ気になって、イライラして、帰ってきたらちょっとホッとする。

また、息子は料理が好きなので、最近は1品任せるようにしていますが、それも効果があるのだとか。
ルールを守らない子が許せない、と言うのが息子のキーワードです。
つまり、自分が認識・想定していることと違うことをされたりすると許せないんです。
でも、料理はそれほど凝ったものでなければ自分が思った通りに出来上がります。
イライラしていたことから気をそらし、思っていた通りに何か事が進む
そして、家族も喜んで食べてくれる(めっちゃ大げさに美味しい!って言ってます)満足感がある。

 

お母さんもお父さんも頑張ってますね、と言われて救われた気がしました。
頑張りを認めてくれたことが嬉しかったのではなく
この息子は育てるのが大変なのだ、と共感し、認めてくれたことへの安堵感でした。
「男の子はそんなもの」とずっと言われて、そうなのか、私の忍耐力不足なのか、と思ったりしましたが。
やっぱりうちの息子は通常よりも感情の起伏が激しくて、対応に苦慮する子だったんだ。
そう思ったら、新たな覚悟で息子を大切に育て、守ろうと思うことができました

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