「まあいっか」で気楽に生きながら、臨機応変に対応する力を身に付ける

子どもは親を見て育ちます。
子どもがよく発する言葉、特に小さな頃においては、その言葉は自分自身がよく言っている口癖であることが多いです。

 

息子の小さな頃の口癖は「ちょっと待って」でした

息子が言葉を話し始めた頃、たどたどしい口調でよく「ちょっと待ってね」と言っていました。
ちょっと待ってもらうシチュエーションじゃなくても、「はい、ちょっと待ってね」と。

最初のうちは「何それー!何を待てばいいのー?」なんて楽しんでいたのですが。
ある日気づきました。

ああ…これ私の口癖だ、私はいつもすぐに何もしてあげられていないんだな、と。

何を言われても、とりあえず「ちょっと待って」と言ってしまう。
ちょっと待ってもらうシチュエーションじゃなくても「ちょっと待ってね」と言っているのは、私だった

 

それ以降、すぐに対応できなくても「はーい!」とか「今行くね!」と言うようにしました。
結果的に息子のもとへ到着する時間は変わらないのですが、気分的に変わるのでおすすめです。

その違いが息子に伝わったかどうかはわかりませんが。

 

そして最近の娘の口癖は「まあいっか」

2人目の子どもは適当になるとよく言われます。
離乳食の時期やメニューが、お手本から多少ずれても気にしない。
歩き始めのころに、道で転んでもそんなに心配にならない。
オムツトレーニングの時期が、友達から大幅に遅れても気にしない。

その結果、3歳の娘がよくいう言葉は「まあいっか」になりました

 

「保育園の名札を忘れたけど、まあいっか」
「リンゴが食べたいと思ったけど、ないなら柿でもまあいっか」
「パジャマ忘れたから服を着ればまあいっか」
「ハミガキしてたらコップの水がこぼれて濡れたけどまあいっか」

まあいっか、じゃないことも多々あるのですが、ちょっとした失敗で凹まないのはいいことだと思います

 

いつもルール通りにいくことばかりではない

ルールを守ったり、忘れ物をしなかったりすることはもちろん大切です。
でも、その通りに行かないことなんて、山ほどある
それを「まあいっか」と思って乗り切る力を身に付けてくれたらいいな、と自分自身の反面教師で思います。

 

私自信が子どもの頃から真面目で心配性で、とにかくちゃんとしなければならない、と思ってしんどかったから。

えんぴつは5本持ってきなさい、というのが通っていた小学校のルール。
なのに宿題で使った1本を机に置きっぱなしにしてしまい、筆箱には4本しかえんぴつがない。
それだけで、「しまった!!どうしよう!」と心配でドキドキで落ち着かなくなるタイプでした

今なら「えんぴつなんて1本あれば十分でしょ?
万が一足りなくなったら、友達や先生に借りることだってできるし、最悪色鉛筆でも書けるんだから。
何を心配することがあるんだ!?むしろ普段から5本もいらないのでは!」と思えますが。

もうちょっと楽にやっても、全然問題なかったのにな

 

”脱真面目すぎ””のきっかけは先生のひとこと

ルールを守らなければならない!規律に忠実でいなければならない!!とガッチガチすぎた私が、少しずつ「まあいっか」と気楽に生きられるようになったきっかけ。

それは、小学校高学年の時に先生が言ってくれたひと言でした。
「あんたは別に言うこと聞かんでもいいねんで」

修学旅行の説明を体育館でみんなで聞いている時のことでした。
「ここの注意事項をちゃんと聞いておかんと事故につながるぞ!」
「これがちゃんとできひんやつは連れていかれへんぞ!」
「真面目に話を聞かんのやったら、おまえらはもう修学旅行に行かんでいい!」
終始、ちゃんと話を聞け、と叱られ続けていました
自由行動もあって危ないから、注意喚起を徹底したかったのだと思います。

どんなリスクが潜んでいて、いかに注意が必要かを大きな声で注意されるたび、
私は背筋をピンと伸ばし、耳をダンボに、目を見開いて聞いていました
背筋は伸ばし過ぎて、もう反り繰り返りそうになっていたのではないかと。

そしたら、当時の担任だった先生がこっそりと「あんたは別に言うこと聞かんでもいいねんで」と耳元で言ってくれたんです。
「あんたはいつも真面目すぎるねん、先生たちは話を聞かん子らに向かって言ってるだけや、あんたはそのままでいい」と。

 

その時、すぐには先生の言葉の意味を理解できませんでしたが、
少しずつ理解するにつれ、長年の肩こりが一気にほぐれたような感覚になりました。

 

おかげさまで、おおざっぱに脱力して生きています

先生が伝えたいメッセージがきちんと理解できているなら、食い入るようには見聞きしなくてもいい。

やり方がどうであれ、目的がきちんと達成されればそれでいいのだ、という考え方になりました

パスタソースが完成した!と思ってからパスタ麺がないと気づいても、そばで代用すればいい。
履こうとしてよく見たら靴下の左右が違っても、同じ黒色だしぱっと見てバレないならいい。

 

あくまでも、到達すべきところがきちんと守られたうえでの「まあいっか」は、
状況に応じて臨機応変に生きていくうえで役立つ考え方として、子どもたちの強みになればいいな、と思っています。

 

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