双方向オンラインweb授業の限界とできる限りの対策

新型コロナウイルスの影響で、息子が通ってた塾は今、双方向web授業に切り替わりました
大変な状況の中で、できる限りの対策をしてくれていることには感謝しつつも、オンラインweb授業の限界を非常に強く感じています。
デバイスや接続などハード面でもいろいろありますが、今回は学習というソフト面に関してのお話です。
ちなみに息子は小学4年生で、web授業ではzoomというアプリを使用しています。

オンライン双方向web授業の限界

1.生徒の状況を把握してもらえない

双方向なのでお互いに顔を見ながら授業はできますが、先生の方には15人くらいの生徒の画面が小さく映っているだけなので手元は見えないし、細かな表情までは読み取れません
対面授業であれば、理解度を確認しながら進めていたであろう授業も、全くついてきていない子がいても気づきづらいです。
実際、うちの息子は国語の時間に長文を読む時間、どこのページを読むのかわからないまま過ごし、結果的にその後の各設問の解説も全く意味のないことになりました。
必要な教材が手元にそろっているか、適切なページを開いているか、大切なところに線を引いたりメモをしたりしているか。
そんな授業の基礎的な準備のところから始まり、わかっていなそうな子に先生が個別に声をかける、というのももちろんできません。
双方向といっても、対面とはやはりまったく異なるものです。

2.質疑応答に無駄な時間が発生する

では、わからなければ質問すればよい、と思うかもしれません。
ただ、これも対面でするのとは全く勝手が異なってきます。
まず、生徒側のマイクはミュート(音が鳴らない設定)になっているので、それを解除する必要があります。
自分で解除することもできますが、「手を挙げる」というボタンを押して先生が「●●さん、ちょっと待ってね」と先生が解除し、それから「はいどうぞ、話して!」となるんです。
すごく手間がかかりますし、1人の質問が始まるまでに5~10秒は生産性の全くない時間が発生します。
それで、さあ質問、となっても、話し出すタイミングがわからず黙ってしまう子がいたりします。
また、今ここでする質問ではないよね?という質問をする子がいた場合も、対面なら「あ、それはあとで」とカットできるところ、しづらかったり。
1つの質問をするだけで、非常に手間と時間の負荷がかかるのです。
聞きたいと思ってもためらうし、また、他の子が質問するたびに、またか…となってしまいます。

3.集中力が続かない

1と2の結果、必然的に集中力が続かなくなります。
ただでさえ、いつもの自分の部屋にいるのでモチベーションを上げるのが難しいのに、ダラダラしていても先生はあまり注意しないし、本当に必要な情報が発信される時間が減るわけなので、当然のこと。
授業時間は変わりませんが、勉強の効率は半分以下だろうな…というのが実感値です。

 

できる限りの対策

これらのオンラインweb授業の課題を受けて、どう対策できるかいろいろ考えましたが、結局は親が勉強をみる、につきます。

1.授業の間は後ろにスタンバイしておく

息子は自分の部屋で授業を受けていますが、後ろに小さな机を置いてそこで仕事をするようにしています。
見張られているということで集中力を維持する目的もありますが、突然画面がおかしくなった時に直したり、先生が使うといった教材を探したり、という突発対応のためです。
10分くらい部屋を離れたことがありましたが、椅子から落ちそうな姿勢で授業を受けていました…。

2.復習と宿題のフォローをする

これは本当にしんどいのですが、普段の授業よりも授業内容が頭に入っていないため、やらないとどんどん遅れていきます。
授業中の雑音が多いにもかかわらず、重要度に応じた濃淡が伝わりづらいため、大切なことを聞き逃したりしています。

大人でさえ、急な在宅勤務で戸惑っているのだから、子どもがオンラインweb授業でいつも通りの勉強ができるわけがありません
教室なら先生との距離感はもちろん、子ども同士のフォローもあったであろうところ、孤立するわけです。
こちらも仕事をしながらなので負担が大きいですが、できる限りはやってあげよう、とため息をつきながら机に向かっています。

 

ただ一言いいたいのは、対面だからこそ払っていた授業料がこのオンラインweb授業でも変わらないのはおかしいと思う!ということ。
オンラインweb授業だったら、こんなに払わなかったよ。
親が手放しでモチベーション維持も含めて任せられる、ということも含めての月謝だと思って通い始めたんだよ。
塾も運営が大変だとは思うけれど、しんどい。

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