今後求められる「思考力」「判断力」「表現力」につながる素地を小学校から作るために。私が宿題のマルつけの時に工夫していること。
毎日小学2年生の長男の宿題をチェックしています。
あと、進研ゼミもやっているので、そのマルつけも私がやります。
宿題は授業中にマルつけをする時に、進研ゼミの添削課題は赤ペン先生の返信の時に、全問正解でいたいから。
そして、私も授業の進み具合や長男の理解度が把握できるから。
結構手間がかかりますが、頑張っております。
私がマルつけの時に意識している2つのこと
答えよりもプロセスを評価すること
小学2年生の問題なんて、必然的に答えが見えてくるもので、マルつけなんて単純作業だろうと思っていたのですが、意外とひっかかるところがあります。
答えとして求められているのはこれなのだろうけど、でも考えようによっては違う答えでも間違いとはいえないのではないか…というものがあるんです。
なので、私がマルつけをする時は、答えよりもプロセスを見るようにしています。
なぜこの答えになったのか、どうしてそう考えたのか、その考え方が”なるほど”と思うものであれば、例え答えが間違っていてもほめるようにしています。
息子の都合やプライドも尊重すること
また、私のマルつけするタイミングと息子が再考したいタイミングは違うこともあります。
面と向かって間違っていると言うと、息子のプライドもあり素直に聞けないこともあります。
なので、やり直しが必要なところは、どう考えればよかったかのヒントをメモした付箋を間違った問題に貼って、戻しています。
息子は自分のやりたいタイミングで見直し、必要最低限のヒントで考える練習をし、それでもわからなければママに聞く。
お互いストレスなく、効率的にやり直しができます。
国語の文章題は本来の解答と違っても、妥当であれば〇にする
上記のように答えではなく考え方・プロセスを重視すると、マルつけに悩む問題が結構あるんです。
問題文を読めば、何を問うていて、何を答えればよいのか、私はわかります。
これまでの経験値から、”これが答えだな”と直感的にわかります。
でも息子の答えが少しそれとは異なることが時折あり、なんで!?と思ってきちんと本文と問題文を素の気持ちで読み直してみると、確かにそうともとれる!と思うことが少なくないんです。
そんな時、私は息子にそう考えた理由を聞き、その理由が論理的に妥当であればマルをつけています。
(一応、本来求められていた答えについても、紹介し、説明はしますよ!)
テストでマルをもらえるための”本来こう考えるべき”という勉強よりも、”自分なりに考えたらこうだ”という考える力、伝える力を身につけさせたいと思うから。
私がひっかかった算数の文章問題
算数の文章題を見ている時、この問題は解けないだろう!?と思ったものがありました。
2年生の男の子は62人です。 そのうちサッカーがすきな子は28人です。 ほかのスポーツがすきな子は何人いるでしょうか。
もちろん答えは
62-28=34 34人
自分がテストを受けていてこの問題が出たらそう答えて点数を稼ぎます。
でも、サッカーがすきな子が28人という情報だけしか与えられない中で、なぜ残りの男の子全員が何かしらのスポーツが好きだということが決まるんだろう。
実際のクラスを見てみれば、何のスポーツも好きではない子だっています。
求められていることはわかるけれど、つい引っかかってしまいました。
社会に出てから求められる論理的思考力と情報収集力
なぜそこに突っかかってしまうのか。
単なる屁理屈じゃないか、と言われそうです(笑)。
でも、実際社会に出たらそういうところに気づける論理的思考力や情報収集力が求められます。
例えば、自分がスポーツ用品の会社の社員だとしましょう。
上記の算数の問題の考え方でいくと、サッカーよりも他のスポーツが好きな子の方が多いから、サッカーのコーナーは狭くして、他のスポーツ用品のためにスペースを空けよう、となります。
でも実際は34人中20人はスポーツには興味がなく、漫画が好きかもしれない。
その残りの14人が野球やバスケットボールが好きかもしれない。
そしたら、やっぱりサッカーがすきな子が大多数で、売れ筋はサッカー用品になります。
サッカー用品の売り場面積を狭めることは売上を下げることになってしまいます。
1つの情報だけでなくいろんな情報を統合して考えなければ本質が見えません。
誰かが出した結論について、本当にそれが正しいのか、見抜く論理的思考力が必要です。
ちなみに、新卒の時に受けた某有名外資系コンサルティングの入社試験は、「論理的に正しい文章かどうか、本当にその結論を導いてよいか」を〇×で答える問題が100問出ました。
(全部正しそうで、でも全部間違っているようにも見える文章の山。知恵熱が出ました…)
「思考力」「判断力」「表現力」を身につける素地づくりは小学生から
教育指導要領でも明記されていますが、今後の社会では「思考力」「判断力」「表現力」が求められます。
いずれ社会に出てから求められるようになるそれらの力と、今取り組んでいる宿題や問題の在り方にギャップを感じざるを得ません。
基礎的な知識を身につけるという点ではよいのだと思いますが、自分なりの考えを示す力は身につけづらい。
まだ小学生だから、と思う人も多いかもしれませんが(だから高校と比べると小学校の授業の在り方があまり変わっていないのですが)、学習初期のタイミングで画一的な考え方が癖になってしまうとそこから脱却することは難しいです。
先生の意識の問題、教員教育の問題、教材の問題、方針転換の負荷などハードルが様々あり、まだしばらく小学校の授業が変わることはないかな、と感じます。
英語の教科科などもあり、まずそちらの対応を急ぐでしょうしね…。
マルつけを通して、少しでも思考・判断・表現力につながる素地を作ってあげるサポートができればと思っています。
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