ペールオレンジってどんな色か知っていますか。つい口をついて出てしまう「肌色」の話。

先日、娘とクレヨンでお絵かきをし終えて、片づけていた時のこと。
「だいだいいろ」と「こげちゃ」の間に「ペールオレンジ」と書かれているのに気づきました。

 

ペールオレンジって…どれ?

ペールオレンジ以外のわかる色を全部並べ終えて、残ったのが”肌色”。
え・・・?これ・・・?
ペールオレンジっていうの・・・?
確かに「ペールオレンジ」の下のクマの形も”肌色”になっています。

ここまで状況証拠がそろっても、頭の中でなかなか結び付けられず、
インターネットで調べてようやく納得しました。

 

「ペール」とは淡いとか薄いという意味

「ペールオレンジ=薄いオレンジ」という意味になりますが、なんだかイメージが違います。
オレンジをただ薄めるのではなく、白や黄色も混ぜてできる”肌色”。

赤に白を混ぜてできるピンクのことを、ペールレッド=薄い赤とは言わないし、
黄緑だって、ペールグリーンとは言わない。
言葉と実際の色に違和感を覚えるのは私だけでしょうか。

 

呼び方が変わったのは、”肌色”というのが人種差別的な表現と捉えられたから

私が子どもの頃は周りは日本人だらけで、“肌の色”を塗るクレヨンは?というと“肌色”で統一されていました。
でも世界中で考えると、様々な人種の方がいて、必ずしも”肌色”で人の顔や体を描きません
特定の色を”肌色”というのはおかしい、ということで2000年頃に、表現を変える動きが世界規模で起こったようです。

私はその頃はもう大学生だったので知らなかったんですね。
アメリカでは、peach(ピーチ)ということが多いそうです。もしくはbeige(ベージュ)

つい日本人はピーチ(桃)というとピンクで絵を書きがちですが、実際の桃を改めて見てみると確かに”肌色”に近い。
ところどころピンクっぽいというのが正確かも。

 

条件反射的につい出てしまう”肌色”という言葉。差別意識がないからこそ、なかなか抜けない

小さな頃”肌色”という言葉と、資格情報としての色を結び付けて覚え、使い、もう25年くらい経ったので、それを置き換えるのが難しいです。

例えていうなら、英語で聞かれた時と同じように、翻訳しなければならない感じ。
英語で紺色ってなんていうの? えーっとnavy blue だよ
この色なんていうの? えーっと・・・・・・・・ペールオレンジだったっけかな

条件反射的に覚えた表現を、そこだけ置き変えるというのはこんなに難しいことなのか!と思いました。

そもそも差別意識を持って”肌色”と言ったことはなく、だからこそ余計に難しいんですよね。
何の気なしに使ってしまう。

とはいえ、使う側に全く他意がなかったとしても、受け取る側が傷ついてしまうということは、多々あることなので、
文章としての発信においてはもちろん、単語レベルから、配慮していかなければならないなと思いました。

 

 

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