「ママは大きくなったら何になるの?」まだまだ人生これから折り返し!
卒園の時期を迎えて、きっと娘自身が最近よく聞かれているからだと思いますが、「ママは大きくなったら何になるの?」と聞いてきます。
「もう大きくなったからなあ…」(だから特にないなあ)という答えは娘としては理解できないようで。
なので、とりあえず「お菓子屋さん」と答えました。
お菓子作りが好きで、よくみんなに配るんです。
実際、お菓子屋さんになろうと検討したこともあったのですが、事業として始めるために必要な設備とそのための費用を考えると、子どもたちの教育費がかかっていくこのタイミングでやることではない、とサラッと諦めたのでした。
ああ…お菓子屋さんになりたくないのに、嘘をついてしまった。
胸を張って言えるような「なりたいもの」があったのは高校くらいまでかな。
大学生になったら現実が見えてきて、「なりたいもの」は「会社員」となり、つまりは「働きたい会社」に代わりました。
幸い「働きたい会社」に就職できて、でも3年目で思ってたのと違うとなって転職。
転職・出産後は「仕事のために家庭を犠牲にしないお母さん」になりたくて、フリーランスに。
「なりたいもの」ってもう持たなくていいし、持つものでもないと思い込んでいたのですが。
娘にまっすぐな目で「何になりたい?」と聞かれて恥ずかしくなってしまいました。
人生まだ折り返し地点なのに、何の目標もなく、流されるままでいいんだろうか。
家族を第一に、家族の状況に合わせて生きていくというのももちろん立派な価値観です。
でも、子どもたちが独立したら、私はすっかり空っぽで何も残らなくなってしまうんじゃないか、と急に不安になりました。
家族も大事だけど、自分としての軸が何か欲しい、と思うようになりました。
何かを始めるのに遅すぎることはない。
としたら、何になりたいだろう。
意外にもその答えはすぐにでました。
「臨床心理士」です。
臨床心理士とは、心が抱える問題に対処する専門家です。
心理カウンセラーやサイコセラピスト、心理士などと呼ばれるお仕事につくことも多いです。
大学生のころに興味を持ちつつも、「危険だから」という理由で親の反対を受け、心理学ではない学問を選んだのでした。
社会人として、いろいろな経験を積んできたことがプラスに働くことも期待できると思います。
また、息子が感情のコントロールが苦手であるという特性を持っていることも、今目指したいと思った一因です。
臨床心理士になるためには、試験に合格することが必要で、その受験資格を得るためには大学院に行く必要があります。
かなり久しぶりの受験勉強!
娘はまだこれから小学校入学だし、息子の受験もあるので、現実的に大学院に通えるのは早くても数年後かなとは思いますが、目指すものができたらアドレナリンが出てきました。
いろんな顔を持つ人生、実現できるかはまだわからないけど、ワクワクします。
80年とか100年生きるなら、2つとか3つとか、違う生き方をするのも珍しくなくなってきました。
アラフォーアラフィフだからと、年齢を理由に諦める風潮は昔のものとなりました。
ママ友の一人も40代半ばで新たな資格取得に向けてスタートを切りました。
いいですね、私も立ち止まらず太く生きていきたいです。