日本は安心・安全で住みやすい国なのか。子どもの頃のイメージからは変わってきました

先日の息子と夫の会話から。

息子「日本にも外国人の家族が結構いるよね」
夫「そうだね、日本は住みやすいからね」
息子「え!?そうなの?」
夫「住みやすいよ。だから世界中の人が日本に住みたいと思うんだよ」

 

はたして日本は住みやすいのか

この会話を聞いていて、確かに自分が小学生の頃はそう習ったと思いました。
日本は安心だし安全だし、とても住みやすい国なんですよ」と折に触れて、いろんな角度・観点から教え込まれた気がします。

自分はそんな日本という国に生まれて生活できている。
なんて幸せで恵まれているんだ!と子ども心に何度も思ってきました。

 

ただ、今は息子と夫の会話を聞いて、違和感を覚えずにいられなかった
ちゃんと勉強しているわけではなく、仕事や育児の合間にちらっと見聞きするニュースや情報から漠然と感じ取っていることでしかないですが

かつて感じていた包み込まれるような安心・安全、住みやすさというのはもうないのでは、と思ってしまいました。

 

「治安がいい」のだろうか

ずっと言われてきたのは「日本みたいに夜に一人で外を歩ける国なんてないよ」ということ。
確かに、夜遅くなっても塾帰りの子どもたちでさえ、一人で家に帰る姿をよく見かけます。
でも、自分が帰りながら、子どもたちに帰らせながら、心の中では怖いと思っていないでしょうか

夜の闇の暗さが怖いのではなく、そこに隠れているかもしれない犯罪の影が怖い
誰かが潜んでいるんじゃないだろうか、と思ってしまう。

最近は犯行動機も不明確な誘拐や殺人や暴行事件などが日々ニュースで伝えられます。
夜に限らず日中にも起こり、他人事とは思えない。

 

住んでいるマンションの目の前が小学校で、そこから息子はひとりで夕方帰ってきます。
たまに予定している時間より少し遅れることがあると、誘拐されたんじゃないかと事件を疑ってしまう

夫でさえ、終電の時間を超えても帰ってこなかったら、おやじ狩りにあったんじゃないかと心配になる。

 

もし本当に治安がいいなら、そんなこと思わないはずだろう、と。
「どこで寄り道してるんだろう」よりも先に「何か事件に巻き込まれていないだろうか」が出てこないだろう、と。

 

「平和」の危うさ

日本は軍隊を持たない平和な国です」と学びました。

「平和」とは何か。
私は、「明日。来週。来月。来年。どの単位の将来においても、大切な人たちと一緒に笑って日々過ごせると確信できること」だと思っています。

 

今、自衛隊に関する表記をめぐり、日本国憲法が改正される方向に向かっています。

日本の「うちは軍隊は持っていません、自衛隊です」という主張を世界がどうとらえるか。
実際軍事力を持っていなかったとして、世界が揉めた時に、日本だけ平和でいられるのか

昔は隣の国のいざこざは遠い話でした。
今は世界のどこかのもめごとが、いつどんな形で日本にも影響してくるかわかりません。

自分の子どもや孫たちが平和に暮らし続けられるのか、不安を覚えます。

 

「安全基準」への懐疑心

スーパーに行くたびに「外国のオレンジは農薬まみれだから気を付けないと」と言われた記憶があります。
オレンジに限ったことではなく、外国の食べものは危険、日本の食べ物は安全だよ、と。

 

菓子パンやケーキ、揚げ物に多く含まれるトランス脂肪酸について
欧米では健康への悪影響の恐れから、使用量や摂取量の制限が明記され、食品への記載も義務付けられています。

でも、日本では「日本人の食事内容と照らし合わせると、心配するほどの量は摂らないはず」と放置に近い。
これだけ食の欧米化が進んでいるのに。
本当に大丈夫なの?

農薬や食品添加物の使用基準も各国で異なりますが、海外ではNGとなっているものが日本では使用OKだったりします。

 

食品に限らず、日本製品はきちんとしっかりと作られていると思われてきましたが
これまで日本の生産業の要にもなってきたような、有名企業・巨大企業が、安全基準をクリアしていると詐称していたというニュースもよく聞きます。

しかも、最近のことではなく何十年も前からでした、というケースもあり。
何を信じればいいんだろう。

安心だと言われて「でも安心じゃないかもしれないんだよね」と思うよりも、
「安心じゃない可能性があるからこういう点で気を付けて」と言われる方が、私は取捨選択しやすいです。

 

「みんなが幸せ」ではないところまで広がった貧富の差

日本はみんなが真ん中に寄っています」とも習いました。
貧富の差もあまりなくて、みんなが同じくらい幸せなんだ、と。

アメリカや中国などと比べると、今もそうかもしれません。

でも、貧困層は確実に増えています。
ニュースでも「子どもの貧困」や「非正規労働」など様々なキーワードを耳にします。

 

息子が入学してすぐの保護者会での担任の先生の言葉が衝撃でした。
「この小学校は給食費の滞納がなくてとても助かります。こんな小学校はめずらしいんですよ。」と。

給食費は月額4000円程度です。
それを滞納する家庭が少なくない、それがもはや当然の状況だと。
ラスで一人や二人ではなく、3割超が滞納している地域もある。

そういった子たちは、家でも食事が粗末だったりするので給食が唯一まともな栄養源だったりする。
給食費を払わないからと、給食を出さない対応は、罪のない子どもたちには酷です。
対応に悩む、という話も聞きました。

日々の食事に困る世帯がマイノリティではなくなってきている
衣食住という生活の基本がままならないほど、貧富格差が広がっている。

 

平和ボケせずに日々鍛錬

他にも、世界と比べて日本は大丈夫なんだろうかと気になることはたくさんあります。
でも逆に、日本がすぐれている点が多くあるのも事実で。

単純に、子どもの頃の日本に対する私の良い思い込みや期待値が高かっただけなのかもしれません。

 

「自分は恵まれた環境にいるからぼーっとしていても大丈夫」と思うのではなく、
ハングリー精神や向上心を持って常にアンテナを張って生きていく

それができれいれば、自分が思っていたのとは違う環境に変わったとしても大丈夫。

「ちょっと!日本!!しっかりしてよ!」と自分の生きやすさを他人任せにするのではなく、
自分自身で生きやすい環境をどの地においても開拓できるような
そんな力をつけていきたい。

 

 

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