「友達」は意識して続けるものではない。環境によって友達との関係は変わるもの
「ずっとお友達でいようね」がニガテ
小学校の時、引っ越ししていく友達が毎年何人かいました。
決まり文句だとはわかっていても、「ずっとお友達でいようね」「ずっと忘れないでね」という言葉に素直に「うん」と言えなかった。
だって、友達でいるかどうかって、意識して決めるものじゃなくて、自然とそうなるものだから。
忘れるどうかなんて、もっとそうで、そんなの約束できない。
卒業の時もクラスでお互いにメッセージカードを回すのが恒例でしたが、
みんなが「ずっとお友達でいようね」と書く中、私はその言葉は書けなかった。
そんなこだわり、きっと誰も気づいていないんだろうけど。
仲良しだった友達も、環境が変わると多少話が合わなくなってくる
今も学生時代からの友達と年に何度か会っています。
時の流れを感じずに何時間も話し込む時もあれば、ここ数年は話のネタに困る瞬間も何度かありました。
共通の趣味など、年月を経ても変わらず共有できる話題があれば別ですが、
基本的には今自分が置かれている状況に関しての話が多くなります。
仕事の話、子どもの話、健康の話、お金の話、料理の話、おススメのお店の話…。
似たような環境にいない場合も、それはそれで刺激的だし興味深かったりもします。
ただ、昔のように同じところで、同じテンションでは盛り上がれなくなる。
どこか変わったな…と思ってしまうんです。
大学のゼミの同窓会の話ですが、1~2年に一度集まっています。
最初は到着した順に席に着いていくのですが、1時間くらいすると、
既婚or未婚、子持ちor子なし、でグループができるんですよね。
そして、そのグループは学生時代のグループとは全く違うメンバーだったりする。
時間の流れを感じます。
一方で気の合う友達を発掘できたりもする
昔はあの子となら何時間でも話せたのに、という友達と話が盛り上がらなくなる。
そんな切ない出来事がある一方で、学生時代はそこまで仲良くなかったけれど、今置かれている環境がとても似ている。
久しぶりに会ってみたら、実は価値観も近くて気が合う、ということもあったりします。
先月は、中学・高校時代の友達の一人と会ってきました。
ひと学年120人しかいないので、話したことはあるけれど、
高校時代の部活も違うし、卒業以来ほとんど接点がなかった人です。
今、彼女は2歳と3歳の2人の育児をしながら、正社員として仕事をしていて、
その両立で悩みながら日々ギリギリのところで頑張っています。
その頑張り方、悩み方にとても共通するところがあり、
合間合間に昔話を挟んでいたら、あっという間に5時間経っていました。
彼女も「こんなに話が分かりあえることはなかなかなくて楽しかった」と言ってくれました。
また近いうちに会う予定をしています。
”ママ友”じゃなくなっても、深く長く付き合える友達に出会っていく
環境が変われば、もちろん新しいママ友も増えます。
娘の保育園のママ友もいれば、息子のサッカーのママ友も今絶賛開拓中です。
でも「友達が増えていいね」と言われて「うん」と言えないのはなぜだろう…。
友達とは
互いに心を許し合って、対等に交わっている人。一緒に遊んだりしゃべったりする親しい人。
出典:デジタル大辞泉(小学館)
ママ友たちとはラインで情報交換もするし、会えば話をします。
行事などの役割もチームワークを発揮してワイワイやります。
でも、心を許しあったり、親しいというのとは必ずしも違うな、と思ってしまうんです。
子どもが同じ環境にある保護者同士が、ひと言話した瞬間に”ママ友”ラベルがつきます(と感じています)。
今は、保護者として同じ立場に立っているけれど、その環境が変わったとしても、
ずっと長くお付き合いできる気の合う友達ができたらいいな。
(投げやりなわけではなく、これも自然と気づいたらそうなっているものだと信じているので)
大学時代の友達の言葉から
大学時代から、変わらず3人で仲良くしている友達がいます。
1年に数回集まって話せる大切な友達。
結婚した時期が近くて、3人とも子どもがいるので生活環境は似ている方かもしれません。
でも、住んでいるところは離れているし、仕事も違うし、日々抱えている課題も違う。
それでも会いたいと思うし、変わらず愛しいと思える。
先日その3人でのラインに一人が書き込みました。
「こうやって卒業して、いい大人になっても自然と付き合い続けられているのは、
お互いに尊敬できるところがあるからだよね。」
確かに、私は2人をとても尊敬して、いつも会うたびに刺激をもらっています。
日々の問題意識の持ち方、それへの向かい方、人間性、価値観。
状況が違っても、根本にあるそういうところに惚れられたからこそ、続くんだな。
私も何かしら2人に還元できるように、日々生きていこうと思ったのでした。
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