在宅勤務でも会社員はがんじがらめ フリーランスによかったと思う理由

私は約2年前に会社員を辞めてフリーランスになりました。
理由は、当時の会社での仕事について、育児を犠牲にしてまで働く価値がないと思ったからでした。
今、コロナの影響もあって在宅勤務になる会社も増えてきています。
在宅勤務になるならフリーランスにならなくてよかったんじゃない?と言われることもありますが、全然そうは思いません。
働き方が変わっても会社員である以上、フリーランスのような自由さはやっぱりないんです。

元働いていた会社が在宅勤務率を6割に

元働いていた会社もコロナの感染拡大を機に在宅勤務を大きく広げようとしているようです。
それ以前からワーキングマザーや介護などで事情がある人は、週に2回程度の在宅勤務が認められていましたが、それが全社員対象になるのだとか。
週の6割、つまり3日程度は在宅勤務になり、出社は週2日程度
3つのビルに各部署が存在しているのを1つのビルにまとめるそうです。
各社員に固定席があったのはフリーアドレスにして、個人の荷物はロッカー管理にするのだとか。
上司によっては意固地に在宅勤務を認めてくれない人もいたので、すごい改革です。

在宅勤務が増えるなら辞めなきゃよかったね?なんて全く思わない

こうなると元同僚からよく聞かれるのは、在宅勤務が多くなるなら辞めなきゃよかったね、ということ。
私がフリーランスになった大きな理由の1つが育児のための時間確保だったので、そう思われるようですが。
正直、全く思いません
フリーランスを実際にやってみたら、在宅だろうがなんだろうが、会社員にはもうなりたくない
在宅勤務だから会社員ゆえの不自由さがなくなるなんてことは、全くないのです。
フリーランスに比べたら在宅勤務なんて、まだまだしがらみにがんじがらめです。
それに、在宅勤務のメリットデメリットを感じる観点は個人によってそれぞれですが、私にとって在宅勤務になることは働きやすさがむしろ減ることにしかならないと思うのです。

在宅勤務とフリーランスの違い

在宅勤務とフリーランスは何が違うのかというと、ひと言でいうと「働くときの自由さ」です。
英語でもfreelanceとfreeという言葉が付きますが、本当に自由なんですよね。

仕事が選べるフリーランス vs 不向きな仕事を振られるリスクのある在宅勤務

フリーランスは仕事が選べますが、在宅勤務の会社員は仕事を選べません
在宅勤務になれば上司とのコミュニケーションの質が下がるのは必至で、そうなると普段から「こういう仕事がきたらやらせてください」なんていう気軽なやり取りもできなくなります。
会社員なので想定外の分野の仕事がやってくることもありますよね。
隣の席の人がやっている仕事をなんとなく横目で見て、なんとなく知っていた、というのもなくなる全体像の把握も難しくなり、新しい仕事の引継ぎ負荷もあがるでしょう。
在宅になることで、適材適所の仕事配分が難しくなると私は思っています。

結果だけでOKなフリーランス vs 細かな報告/連絡/相談が必要な在宅勤務

フリーランスは結果が全てなので、どうやってその結果を導こうが自由です。
でも在宅勤務の場合は、その日の仕事の予定を朝報告し、仕事終わりにはその進捗の報告が必要です。
進める中で、関係者間でもめそうなことがあれば事前の調整なんかも必要です。
会って話せば終わっていたことも、長文のメールをたくさん打たなければならなくなるわけです。

いつどれだけ働いてもいいフリーランス vs 労働時間管理をされる在宅勤務

私にとってはこれが一番フリーランスがいいと思う理由です。
在宅でも労働時間管理はもちろんされるわけです。
会社にもよると思いますが、休憩時間が1時間を超えていないか途中でサボっていないかを確認するシステムがあるところもあるのだとか。
同じ空間で見張られるより、パソコンを通して見張られる方が、得体のしれない感があって私は苦手です。
子どもがいれば、昼は育児と家事をやって、夜中や早朝にやった方が落ち着ける人もたくさんいるだろうに。
いつもの家の環境で9時から17時はきちんとパソコンの前に座っていなければならない、という縛られ感が今の私にはもう到底無理…。

孤立でOKなフリーランス vs つながらなきゃならない在宅勤務

フリーランスは仕事を切りだして請け負っているので、単独孤立行動がOKです。
でも会社員は組織の1コマとして働いているわけなので、チームとして動いたり複数の関係者間の調整をしたり、とにかくつながって動かなければなりません。
場を共有していればひと言声を上げれば済むことも、在宅だと手間もかかるし気も使います
在宅になることで減る負荷もあれば、私は仕事をスムーズに進めるためのパワーは各段に増えているだろうと思うのです。

 

在宅勤務で成果を出せる人は今後フリーランスになっていくのでは

在宅勤務の環境がもっと進めば、そして働き方に対する考え方が革新的になれば変わってくるのかもしれませんが、今の時点での在宅勤務はしんどそう、としか見えないのです。

これまで会社員を辞められない理由の1つとして、「誘惑の多い自宅で自律して仕事ができる気がしない」というのを挙げる人が結構いました。
そんな人たちも今回在宅勤務をやってみて、自宅でも働けるかも、という気づいたのではないでしょうか。
さらには会社というものが確固たる継続して存在するものではなくなってきている今、フリーランスに転身して効率的に幅広く働く人が増えていくんじゃないかと思っています。

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