体のしびれの原因は、脳でも脊椎でもなく、片頭痛かもしれない
体のしびれの症状には様々な原因があります。
ちょっとしたしびれなら放置しておけば、いつの間にか治っていたりもしますが、放置しておかない方がいい場合もあります。
特に脳血管疾患が原因だと、即治療が必要。
私は左半身だけがしびれる症状が出ました。
脳神経内科に通って分かったその原因は、何と片頭痛でした。
左半身にしびれが出る
最初に症状が出たのは、約1年前の2020年7月。
腰から足にかけて、左半身のしびれでした。
じっとしていても、寝ていても、ずっとしびれていました。
基本的にはジンジンと鈍い痛みで、痛いというより不快という方がぴったりくるかも。
ただ、たまにピリっとした痛みも出たりしました。
その時は神経外科でMRIをとり、特に問題なしでした。
姿勢のゆがみと血流の悪さが原因ということで、血流が良くなる薬を処方されました。
薬を飲むことで、2週間くらいでしびれがなくなりました。
ただ、その後も2021年2月にも同じような症状が出たので同じ薬をもらったのですが、あまり効果はなく。
ただ、いつの間にか治っていました。
そして、今回、2021年7月ごろからまた同様のしびれが。
最初は左の腰から足にかけてだったのですが、だんだん左の肩や腕、手にも出るようになりました。
脳や脊椎が原因でないと思われる理由はしびれが移動すること
私は医者でもなんでもなく素人ですが、このしびれは脳や脊椎が原因ではないだろう、と考えていました。
なぜなら、日ごとにしびれる場所が変わるし、そのしびれの出方が変わるからです。
また、肩こりのような筋肉の痛みのようなものもあり、痺れがひどい時にその部分の筋肉を押すとましになることもあります。
シップを貼ったらましにもなりました。
脳や脊椎が原因だったら、しびれの場所が移動するわけはないし、ましてやシップが効果を発揮するわけがない。
脳神経内科を受診
かといって、じゃあ何が原因かもわからない。
我慢できないほどのものではありませんが、ひどい日は集中できない程度には辛いし、なにより不気味。
ということで、脳神経内科を受診しました。
話しやすい先生だったのですが、私が「痛みが日によって移動して、シップで症状が和らぐ」といったらポカーン( ゚д゚)。
一応体の機能もチェックしてもらい、私の希望でMRIもとりました。
先生はMRIをとる前から、絶対に脳ではないと言ったけれど、やっぱり脳には何も問題なく。
整形外科を受診した方がいいですか?と言った私に先生が勧めたのは、心療内科でした。
え…!???
「コロナで知らないうちにストレスが溜まっているかもしれず、気持ちの疲れがしびれになることもある」と。
「整形外科で原因が見つかることはないと思う」と。
「片頭痛」があるかを聞かれた
心療内科に行っても「何も問題ないです」って言われて帰ってくることになるぜよ。
つまり原因はわからずか…ガッカリ。
とあきらめかけたその時、先生が「もしかしたら…たまに頭痛がしたりしますか?」と聞いてきました。
いろいろと体調不良がある私ですが、頭痛に関してはこれまで悩んだことはないんです。
たまに、ズキッとする時はあるけど、一瞬で収まるし1か月に1回あるかないか。
「いや、頭痛はほとんどないです。」というと、立て続けにいろいろと質問が。
「パソコンをよく見る仕事ですか?」はい。
「明るいところに行くと、ウっとなりますか?」うーん…まあ、はい。
「髪を結ぶと結んでいるところが痛く感じたりしますか?」え?何その質問?えっと、でも、はい。
「風が顔に当たると痛く感じたりしますか?」痛くはないけど、好きじゃないです。
「天気の悪い日や気圧の低い日にしんどくなりませんか?」めっちゃなります!
初めて耳にしたアロデニアという病気
一通り質問した後に先生が言ったのは、「もしかしたらアロデニアかもしれません」。
アロデニアというのは異痛症(いつうしょう)とも言われ、神経障害性疼痛の一つです。
脳が過剰に働き過ぎて、本来であれば痛みと感じない刺激を痛みとして感じてしまう病気。
「しびれ」は痛みの一種なので、おそらくそれだろう、と言われました。
症状としては、
・髪の毛を結んでいる部分やブラッシングをすると痛みを感じる
・髪の毛が顔に触れると不快に感じる
・メガネやイヤリングなどが不快に感じる
・頭痛がある部分に枕があたると痛くて寝られない
・頭に風があたると痛い
・強い光を感じると頭痛がひどくなる
・手足のしびれやピリピリ感がある
・腕時計、アクセサリー、ベルトをつけると不快感がある
・毛布や掛け布団が体にかかると不快で寝られない
・気温や気圧の変化で頭痛などの体調不良が起こる
など。
最後の1つ以外、病気の症状としてはなんだか細かすぎて、個性というか好き嫌いで片付けられそうじゃないですか。
ほぼ全部当てはまるけれど、それがまさかアロデニアの症状だなんて。
ビックリです。
アロデニアの原因の1つが片頭痛
そして、アロデニアを引き起こすきっかけとなるものの1つが片頭痛なのだそうです。
片頭痛の友達が何人かいますが、頻繁に苦しんでいるし、痛みも強そうなので、まさか自分が片頭痛持ちだなんて思いもしませんでした。
でも、片頭痛って1か月に1~2回起こるもので(思ってたより少ない!)、「片」とつくけれど痛みが出るのは頭の片側だけに限りません。
症状は、数時間から数日続くのだとか。
そして、女性ホルモンの影響を強く受けるそうです。
いや、でも先生、数時間続く頭痛に苦しんだことないです…。
と言ったら、頭痛という形ではなくアロデニアという形で症状が出てるんですよ、と言われました。
なるほど…。
片頭痛対策にはサングラスとブルーライトカットメガネ
片頭痛があまりにひどいと投薬治療が可能ですが、私は日常生活でできる予防法からやってみることにしました。
それは、サングラスとブルーライトカットメガネです。
片頭痛を誘発する原因はセロトニン、つまり光です。
パソコン作業をしていると、ずっとブルーライトを浴びていることになります。
また、特に夏は外に出るだけでくらっとするほどの強い日光が。
それらをカットするだけで改善するはず、とのことでした。
翌日、さっそく買って試していますが、確かにしびれが軽減されたかも。
しびれの原因がまさかの光だったなんて。
ホルモンバランスが乱れがちの女性のみなさん、もし体がしびれたらアロデニアを疑ってみてもいいかもしれません。