便秘の悪化は鉄のフライパンのせいかもしれない!鉄鍋は鉄剤と同じくらい鉄が摂れる!?
もともと便秘症なのですが、年末ごろから急に便秘がひどくなりました。
水溶性食物繊維の摂取量を増やしてみたり、乳酸菌を取り入れたり。
でもあまり改善されず…なぜだ…。
そしてふと思いついたのが「鉄のフライパンのせいかもしれない!」ということでした。
便秘の悪化時期が鉄のフライパンを使い始めたタイミングと一致
ある日の夜ごはんの食卓での会話。
私「鉄のフライパンでお肉焼くとおいしいよね~」
(昨年タークの鉄のフライパンを買ってから毎日そればかり使っています)
息子「鉄のフライパンってそんなにすごいんだね」
私「そうだよ、料理がおいしくなるだけじゃなくて、鉄分も摂れるし。そういえば、ちょっと前はよく貧血っぽくフラフラすることが多かったけど、最近ぜんぜんそんなことがなくなったわ!」
……!?これだ!!!
鉄分を摂ったせいで、便秘がひどくなったんだ!
タークの鉄のフライパンを買ったのが去年の秋。
さらに買い足して2つのフライパンでほぼすべての料理を作るようになって行ったのが年末。
これだ…犯人は鉄のフライパンだ…!時期も一致する。
妊娠中に鉄剤を飲むと便秘になっていたことを思い出した
鉄分で便秘?と思われるかもしれませんが。
妊娠中に貧血対策として鉄剤を飲んだ時、その副作用で便秘になったことを思い出したんです。
鉄剤の副作用には悪心、嘔吐、食欲不振、腹痛、下痢・便秘などの胃腸障害があります。
私の場合は、その1つである便秘が顕著に表れたんです。
鉄剤を飲むと約0.7%の確率で便秘の副作用が現れるそうです。(ちなみに副作用全体では約8%だとか。結構高い割合ですよね…。)
鉄のフライパンってそんなに鉄が摂れるのか!?
とはいえ、鉄のフライパンで料理するだけでそんなに鉄が摂れるの???と思いますよね。
ポイントになるのは、鉄分の種類と鉄分の量です。
・鉄分の種類
鉄分にはヘム鉄と非ヘム鉄の2種類があります。
鉄分は吸収率の悪い栄養素で、ヘム鉄(動物性)だと摂取量の10~20%の吸収率です。
非ヘム鉄(植物性)だとさらに吸収率は下がります。
へム鉄は二価鉄、非へム鉄は三価鉄に分類されますが、鉄鍋から出る鉄は二価鉄を多く含みます。
つまり、鉄のフライパンで摂取できる鉄分は、ヘム鉄と同じく吸収されやすい鉄分。
だから、料理で溶け出た鉄分を効率よく身体に取り込むことができるのです。
・鉄分の量
では、料理自体にどれくらいの量の鉄分が含まれるのかですが、これは料理の種類や仕方によって異なってきます。
・鉄分は水分に溶け出てくるので、煮込む料理だとその量が増えます。
・酸性のお酢やケチャップを使うと、より多く鉄が溶け出てきます。
・鉄分の吸収を助けるビタミンCやタンパク質を含む料理だと、吸収率が上がります。
・鉄鍋に触れる時間が長いほど(=調理時間が長いほど)、鉄分は多くなります。
鉄分の量に関するニュースで、個人的にはとても衝撃的だったのが、ひじきの鉄分量が2015年12月25日改訂の「日本食品標準成分表」で大きく変更されたこと。
私は子どもの頃から鉄分といえばひじき!と教えられて育ちましたが、実はその鉄分はひじきそのものの栄養素ではなく、調理過程で使っていた鉄鍋から出ていたものだったということが判明しました。
調理器具が鉄からステンレスやフッ素加工のフライパンに変わったことで、鉄鍋から出ていた分が差し引かれて、一気に鉄分量が減ったのです。
その量なんと!100g中55mgとされていたのが、6.2mgに減ったのです。
つまりは100gのひじきの煮物を作るような調味料、時間、調理方法であれば49mgほどの鉄分が摂れると考えられるということです。
鉄剤 VS 鉄のフライパン
100gのひじきを鉄鍋で調理すれば、鉄鍋から約49mgの鉄分が出るってすごく多いです。
私は今、ほぼすべての料理をタークの鉄のフライパンで作っています。
朝:スクランブルエッグ、ソーセージ、餅、パン
昼:野菜炒め、焼き魚
夜:なんでもかんでも(炒め物、煮物、焼き物)
料理の総量だと4人分で1kgは超えているのでは。
となると、超単純計算ですが、鉄分490mgになります。
家族4人で均等に割ったとして、一人100mgを超えます。
鉄剤は薬にもよりますが、1錠あたりの鉄分50mgで1日2~4錠を飲むことが多いようです。
なんと!!鉄鍋での調理によって、鉄剤を飲むのと同じくらいの鉄分が摂れているではないですか!!!
やっぱりだ…やっぱりこれが便秘の原因だと思うのです。
鉄分は摂りすぎてもよくない
特に女性は鉄分が不足しがちなので、鉄分を補給しましょうというのはよく聞きます。
ただ、鉄分は摂りすぎてもよくないので注意が必要です。
鉄の食事摂取基準(mg/ 日)は、30~49歳の成人で見た場合、男性 7.5mg/日、女性(月経あり) 11mg/日が推奨量とされています。
そして、同時に見るべきなのが耐用上限量というところで、男性55mg、女性40mgとなっています。
鉄は体内から排出されづらいため、過剰摂取すると鉄中毒を発症する可能性があるのです。
血中に過剰な鉄があることで、肝臓や心臓に影響を与えます。
肝硬変や心不全など、死につながることもあります。
不足しがちとはいえ、何事もほどほどに…ですね。