ブロッコリーが水をはじくのは農薬のせいではない!むしろ新鮮な証です
ブロッコリーが水をはじくのは農薬のせいだと信じる人の多さにびっくり
以前、ある友達にお家に行った時のこと。
お友達がブロッコリーが水をはじくのは農薬のせいだ、というのを耳にしました。
ブロッコリーの房を切り分けずにそのまま上から水をかけると、大きな水滴になってどんどん横にそれて流れていきますよね。
それを見て、「ほら、水をはじくでしょ!これは農薬とかいろんな薬がついてるせいだから!」と。
そして、なんと洗剤を入れた水でブロッコリーを洗ったのです。
洗剤で洗った後のブロッコリーに水をかけると・・・砂のようにブロッコリーが水を吸い込むのです。
「ほら、農薬が落ちて水が吸い込まれるようになったでしょ」
いやいやいやいや。
完全無農薬で作っている実家のブロッコリーだって水をはじくよ?
新鮮なほどはじき具合がすごくて、元気がなくなると隙間に水が入っていくようになるんだよ。
でも、なんだかそう言いだせる雰囲気ではなく。
というのも、その場にいた他の人は、「おおお!すごい!」と感動していたのです。
ブロッコリーが水をはじくのは当たり前なのに、逆に水を吸い込むブロッコリーって気持ち悪いです。
っていうか、その一瞬でブロッコリーをそんなにしてしまう洗剤はなにもの?
食品にも使えるとかいうけど、その洗剤こそ怖くて使えない!!
ブロッコリーが水をはじくのはブロッコリーの力によるものなのに…。
ネット検索してみると、農薬のせいだといっている人も結構多くて驚きます。
ブロッコリーが水をはじくのは自然の力によるもの
市販のブロッコリーに農薬がかかっているかかかっていないか、は別の議論なので一旦おいておいて。
ブロッコリーが水をはじくのは農薬のせいか、そうではないかについて。
自信をもって、農薬が原因ではないと言い切れます。
何よりも、実家の完全無農薬のブロッコリーが水をはじくことで実証できているから。
新鮮なほどはじきます。
時間が経ってしなっとしてくると、水を吸い込むようになります。
それを見てきたから、ブロッコリーが水をはじくのは自然の作用だと自信をもって言えます。
きちんとした科学的説明をすると、ブロッコリーが水をはじくのはブルームという自然の蝋物質が原因です。
ブルーム(bloom、果粉)とは果物や野菜の果実における、果皮表面の白い粉状の蝋物質。
熟した新鮮な果実によく見られる物で、果実から自然に分泌されている天然物質であり、人体には無害である。
【出典】Wikipedia
ブロッコリーに限らず、キュウリやキャベツ、ブドウやリンゴなどにもよく見られます。
これは、自らをコーティングすることで雨や虫から身を守ったり、自らからの水分蒸発を防ぐためです。
蝋物質はワックスとも呼ばれますが、完全に自然のもの。
見た目はよくないかもしれませんが、全くの無害です。
ブロッコリーが属するアブラナ科の植物は、蝋物質の分泌が多いので、より水をはじく力が強いんですね。
ブロッコリーが水をはじいたら、新鮮だ!と喜びましょう
収穫から時間が経てば経つほどブルームの効果は薄れます。
だから、水をかけるとぽろぽろ水が球になって流れれば流れるものほど新鮮だという証拠。
洗剤で野菜を洗うような無駄&体に害のあることは全くする必要はありません。
(昔メキシコに行った時は、必ず専用の洗剤で洗うこと!と言われましたがここは日本です。)
それでもどうしても心配だというなら。
いちど無農薬のブロッコリーを自分で育ててみてください。
目の前で見れば納得できるはず。
何に関しても賛否様々な情報があふれる現代社会。
農薬に限らず、なんでもそうですが自分で確認・熟考・検討せずして、1つの意見をうのみにしてはいけません。
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