「勉強ができるかどうか」だけじゃない多様な評価軸で子どもを見守りたい話

大人になるにつれ、人を評価する軸は多様化してきます。
でも、子どもたち(小学生~高校生)の評価軸は「勉強ができるかどうか」に偏っています
そのたった1つの基準だけで評価されることも少なくない。
それがずっと不思議でした。
大人になるために必要な力ってもっと他にもいっぱいあるのに。

 

「勉強ができるかどうか」が何よりの評価基準

友達同士の間であれば、評価軸にはまだ多様性があると思います。

おもしろい
オシャレ
スポーツ万能
やさしい
カッコいい
器用

でも、大人からの評価はやっぱり「勉強ができるかどうか」がメインです。

 

勉強ができれば、結構何でも許される

私が子どもの頃は、勉強第一の傾向がより顕著だった気がします。
勉強ができれば、他には何もできなくてもよい、という風潮さえ感じていました。
他に何もできなくなるほど勉強しているんだから仕方ないのよ!みたいな)

相手の目を見て話さない子でも、「頭がいい分ちょっと変わってるんだよ」とか。
運動嫌いな太っちょの子でも、「脳にエネルギーがいるからためているんだよ」とか。
友達を仲間外れにしちゃう子でも、「あの子が言うならそっちが正しいんじゃない」とか。

 

少年犯罪が起きた時も、必ず学校の成績がどうだったか、言いますよね。
「学校での成績は優秀だったそうです」と。
成績優秀なら、いい子であるはずという固定観念がすごいです。

 

勉強ができるとはどういうことか

その子が勉強ができるかどうかは、学校のテストや模擬試験、通う学校の偏差値などで評価されます。

勉強ができる=テストでいつもいい点数をとる」ということ。

テストでいつもいい点をとる、という背景には何があるのか。

真面目に授業を聞いている
・先生の話をきちんと理解できる
・聞いたことに対する記憶力がある
・得た知識を活用・応用できる
・テストに向けて勉強する計画力がある
・テストで力を発揮する精神力がある

 

なぜ勉強ができることが求められるのか

「勉強ができる」という子とはどういうことかをブレイクダウンすると、「勉強ができる」子が評価に値するだけの能力を持っているのかもしれない、と思えてきます

ただ、それは例えばスポーツにおいても同じことが言えるわけです。
がむしゃらにボールを蹴ればいいわけではなく、チームワークや戦略など複雑に絡み合います。

なのになぜ「勉強ができる」ことだけがそれほどまでに評価されるのか。

昔からの歴史的な流れもあるだろうし、数値で出るから評価しやすいという利便性もあると思います。

でもやっぱり一番は、勉強ができたらいい大学に行けるから、でしょう。
いい大学に行けたら、いい会社に就職できるから。
いい会社に就職できたら、将来安泰だから。

これだと思います。

 

社会の変化に伴って、子どもの評価基準もだんだん変わっていくはず

でも、この流れはもはや過去のものとなりつつあります。

勉強ができたら、偏差値の高い大学には入りやすくなるのは事実です。
でも、偏差値の高い大学が就職に強いかと言えば、そうでもなくなってきています
専門力に特化した学校や、就職サポートに力を入れる学校の方が就職には強かったりもします。

一流大学を出たら、学閥のある昔からの有名企業に入りやすくなるのも事実です。
でも一流企業と言われる企業が、その先40年安泰かといえば、それも危うい
新たに台頭してくるベンチャーの方が成長率がものすごかったりもします。

 

「勉強さえできれば一生安泰」というのは、今は昔の話。
企業の採用でも、勉強だけができる人はいらない、と宣言しているところも多いです。

「勉強ができる」のゴールにあった就職や働き方、もっといえば幸せの在り方が変わってきているんです。

新教育指導要領にも、「思考力・判断力・表現力」を身に付ける、と明記されました。
これまでの知識習得(とにかく記憶!)メインの勉強ではなくなってきます。

そしたら、子どもたちの評価軸も変わってくるはずです。

 

自分に合った強みを見つけられる子どもに!

勉強ができる子じゃなかったけれど、個性ある魅力的な大人になっている人はたくさんいます。

仕事ができる(勉強ができるのとはまた違うんですよね)
お金持ちだ(一流企業だからというわけでもないんですよね)
友達が多い
温和である
運動神経がいい
雑学知識がすごい
子煩悩
容姿がいい
若々しい
センスがある などなど

 

どんな能力でも秀でたものがあれば、自分に自信が持てます。
それだけで人生が豊かになります。
人生お金だけじゃないけれど、もしかしたら、それでビジネスが成功するかもしれません。

一律の評価基準に惑わされず、自分らしい人生を過ごすための強みを見つけられる子ども時代を過ごしてほしいなと思っています。

 

 

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