プログラミングを学ぶ理由は「秒速で売り切れる人気の商品が買えるようになるから」
今、子どもの習い事として人気急上昇中のプログラミング。
そのうち英語と同じく小学校でも教科化されるんだろうな、と思います。
国語や算数と違って、プログラミングは小学生でも日々何に役立つか、がわかりやすい知識です。
習ったことがすぐ目に見える形で表せるので、学習のしがいもあるんだろうなと思います。
プログラミングとは
そもそもプログラミングとはなにか。
「プログラム」が動詞になった言葉で、プログラムすること、という意味です。
コンピューターのプログラムを作成すること、
つまり、何かコンピューターでやりたいことがあった時に、その手順を組み立てていくことです。
テレビゲームで右ボタンを押したら右に進むのは、当然のことのように思いますよね。
でもそれが成り立つのは、右ボタンが押されたら右に動く、というプログラムが組まれているからです。
Aボタンを押したらジャンプする。
Bボタンを押しながら右ボタンを押し続けたら右に動くスピードが上がる。
全部、プログラミングで決められているんです。
無料でプログラミングが学べるScratch
プログラミングの教室に通おうと思うと、安くて月10,000円~と高額です。
さらに初期費用が掛かるところも少なくなく、なかなかハードルが高い。
でも、教室なんて通わなくても、無料で使えるプログラミングソフトもいろいろあるんです。
中でもおすすめはScratch(スクラッチ)というソフトです。
なんだか愛嬌のあるネコとカラフルな画面で、まず第一印象が楽しそう!
NHKのHPでも「SCRATCHをはじめよう」と紹介されており、概要を把握するにはとても分かりやすいです。
アメリカのマサチューセッツ工科大学(MIT)メディアラボのライフロング・キンダーガーテンというグループが作った、小学生でもかん単にプログラミングができるソフト。ウェブで自由に使うことができて、自分だけのゲームやアニメーションをだれでも作ることができるんだ!作った作品はほかの人に公開することができる。また、ほかの人が作ったゲームを見たり、遊んだりすることもできるよ。
初心者でも直感的にプログラムを組み立てていくことができます。
Scratchの画面を開くところから30分くらい触るだけで、プログラミングってこういうことか!というのがわかります。
少しやってみて、もう少しちゃんと理解したいと思ったらScratchに特化した本もたくさんあります。
プログラミングができたらこんなこともできる!
プログラミングができれば、ゲームを作ったりアプリを作ったりもできます。
コンピュータ言語への抵抗がなくなれば、さらにできることも広がります。
先日、そんなことも可能になるのか!!と思ったのが、自分の代わりに買い物をしてくれるプログラムを作った話でした。
発売前から予約が殺到しているゲーム機。
売り切れ続出で、追加販売がされても秒速で売り切れてしまうそう。
そのゲーム機がどうしても欲しかったプログラミングが得意な人がやったことは、
販売開始された瞬間に注文を入れるプログラムを作ることでした。
ネット上での販売状況をずっとウォッチしておくことは不可能です。
だから自分の代わりに販売状況を把握するプログラミングを作る。
しかも、特定のカラーも指定して。
自発的な学習意欲を持てば、プログラミングは学びやすい
これからはAIの時代。
どんな高度な人工知能も、裏には膨大なデータに基づくプログラムの存在があるんです。
たとえ自分でプログラムを作り上げるところまでいかないとしても、
プログラミングの考え方や仕組みを知っておけば、世の中の仕組みも必然的に見えてきます。
プログラミングは、学ぶ意義が子どもにもとても分かりやすいのがいいです。
さらには、学んだらそれをすぐに生かして、自分で何かを作り上げることができます。
息子はScratchを1時間くらい触って、5アクションのプログラムをしました。
自分が組み立てたプログラムに沿ってネコが動く。
この興奮は、何にも代えがたい学習の原動力になります。
プログラミングの上達のために、未習の漢字が混ざっていても解説書を読もうとする。
算数でも未習の座標の概念についても、理解しようとする。
様々な関連知識へのいい影響も見られます。
「学校で教科化されるから」というのではなく、「日ごろの生活と結びつけて、興味関心がわいてくるから」という理由で学べる。
そういうプログラミングのポジティブな面を損なわずに、今後も学べる環境があると理想だなと思いました。