バターの代用としてマーガリンを使うことに反対する理由 やっぱり本物にはかなわない

私はよくクッキーを焼きます。
先日も、ママ友におすそ分けをしたところレシピを聞かれたので、教えてあげました
そしたら数日後に、作ったよLINEが届いたのですが。
バターがなかったからマーガリンで作ったよ!おいしい~★」と。
えーん。
マーガリンはバターの代用にはならないよー

そもそもマーガリンとは

うちの夫をはじめとして、マーガリンとバターの違いを把握していない大人が結構いることに驚いたのですが、全くのベツモノです。
マーガリンは、安めのバターでも、バターを薄めて作ったものでもない!
バターは生乳から作るので「乳製品」ですが、マーガリンは植物性・動物性の油脂から作る「油脂類」で食品の分類も違います。

きちんとした定義を確認してみると、マーガリンとは、精製した油脂に粉乳や発酵乳・食塩・ビタミン類などを加えて乳化し、練り合わせた加工食品です。【出典:日本マーガリン工業会】だそうです。

長々と説明するよりも、小岩井乳業の製品を例に原材料を比べてみると一目瞭然です。

小岩井 純良バター

生乳(国産)、食塩

 小岩井 マーガリン【ヘルシー芳醇仕立て】

食用植物油脂(国内製造)、食用精製加工油脂、発酵乳、食塩、ナチュラルチーズ/乳化剤、酸化防止剤(ビタミンE)、カロテン色素、(一部に乳成分・大豆を含む)

マーガリンは添加物を加えて、バターのような香りと見た目にした油の塊、というのがよくわかると思います。

 

バターの代わりにマーガリンを使うのがNGな理由

中身は全くのベツモノなのですが、風味が似ているので代替されてしまうんですよね。
代替されてしまう、というか、代替するために昔ナポレオンがマーガリンを開発させたんですが。
でも、バターが普通に手に入る現代において、代替はNG!と言いたいのです。
その理由は、レシピの仕上がりがおいしくなくなるから、そして、健康上よくないからです。

1.マーガリンだとレシピの仕上がりがおいしくなくなる

レシピは料理好きの人が、「これは美味しいからぜひ作ってみて!」という気持ちで公開するもの。
レシピに「バター」と書かれているのは、バターで作ったらおいしくなったよ!っていうことなんです。
最初にも書きましたが、マーガリンで焼いたクッキーはバターで焼いたクッキーとは味も香りもベツモノです。
バターを切らしていて、でも買いに行く時間もない時に一度マーガリンでクッキーを焼いたことがありましたが、焼いている最中からマーガリンの香りがムワンとして、私はダメでした…。
焼きあがってから試食をした時も、噛んだ瞬間に鼻に抜けるマーガリンの香りが…。
スーパーで売っている安めのクッキーと同じ香りです。
そういうのを食べ慣れていれば違和感はないのかもしれませんが、やっぱりおいしくない
ムニエルをマーガリンで作っても、バターで作った時のようなコクやうまさは感じられません
「バター」と書いているレシピでマーガリンを代用するのは、レシピを考えた人に失礼だな、と思うのです。

 

2.マーガリンは健康上よくないから

マーガリンでよく言われるのがトランス脂肪酸が身体に悪い、ということです。
トランス脂肪酸は心筋梗塞などを引き起こす原因としても知られており、海外では摂取制限がかかるほどの添加物ですが、日本人は欧米食ではないからそもそもそんなに摂取しないだろう、というよくわからない理由で制限がかかっていません。
ただ、食品メーカーも対策は講じており、マーガリンに含まれるトランス脂肪酸が少ない製品も増えてきました。

例えば創健社のべに花ハイプラスマーガリントランス脂肪酸の量が約0.03g(10g中)です。

トランス脂肪酸は天然の食品にも含まれるものなので、実はバターにも含まれています
10g中だと約0.19gなので、このマーガリンよりも多いことになるんです。

だから、トランス脂肪酸だけでいうとメーカーをちゃんと選べばマーガリンもそこまで悪者ではないです。
ただ、やっぱり前にも書いたように添加物が多すぎます
生乳と食塩だけで作れるバターに似せるために、添加物を練って作り上げたものなので。

価格面でバターより安いというのもメリットかもしれませんが、口当たりが軽いので例えばトーストに塗るにしてもバターよりも量が増えて結局1食あたりのコストは変わらない、なんてことも。

 

ということで、本物が売っているなら、偽物は使わないでおきましょうよ、と思うのです。

 

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