本当の意味でヘルシーなおやつとは。そもそもそれ、食べたかったやつですか?

太りたくないけど甘いものを食べたいニーズが増えている

甘いものが食べたい。
でも食べたら太ってしまう。
だからヘルシーなおやつがいい。

最近はそういった人も増えていて、私も先日友人からこの本をもらいました。

ギルトとは、罪悪感のこと。
フリーとは、ない、ということ。
つまり、罪悪感なく食べられるおやつという意味です。

いつもお菓子を作って友人に配っていたので、今度はこんなのもお願い!ともらった本。
見てみると、バターや小麦粉や砂糖の使用を控えたレシピが多く載っていました。

それらの代わりに使うのは米油やココナツオイル、アーモンドミルク、オートミール、米粉、玄米粉など…。
そんな変わった食材、ストックしてないわ。。。
そろえるところからスタートです。

 

健康的なおやつとは

ヘルシーって健康的という意味ですが、「ヘルシーなおやつ」と言われるとつい「どういう点において?」と聞きたくなってしまうことが多々あります。

きっとみんなカロリーばかり気にいているけど、必ずしもヘルシーじゃないもの、結構ありますよ?

・牛乳じゃなくて豆乳だからヘルシー?

確かにカロリーは豆乳の方が少ないけれど、そんな大きな違いではありません。
豆乳にはイソフラボンが含まれている、という点で牛乳に勝りますが、イソフラボンにも1日の適正摂取量はあるので、納豆も豆乳もサプリも、だと量が増えすぎて健康的ではなくなることも
カルシウム不足の人にとっては、牛乳の方が健康的だったりします。

・バターじゃなくて菜種油だからヘルシー?

バターのような動物性脂肪は、確かに中性脂肪がつきやすかったり、コレステロールが気になったりします。
ただ菜種油も不飽和脂肪酸と言われる油の中では、さらにオメガ6系脂肪酸というものに分類され、摂取しすぎると善玉コレステロールを減らしてしまいます。
お料理でも菜種油を使用するなら、摂取過多にならないように注意は必要です。

また、カロリーを大さじ1で比べるとバターが89kcalくらいなのに対して、菜種油は112kcalくらい。
身体につきやすいかどうか、なども考慮が必要ですが、数字だけで見ると菜種油の方がカロリーは高い

・砂糖不使用だからヘルシー?

砂糖は常に悪者のように言われますが、砂糖にもいろんな種類があります。
グラニュー糖や上白糖など、白いお砂糖は精製されているので、甘さ以外のメリットはなく、血糖値を急激に上げる危険もあります。
なので私は白砂糖は使わず、きび砂糖を使っていますが、それであれば血糖値の上りも緩やかで、ビタミンやミネラルも摂取できます。
カロリーゼロの甘味料も最近は多く出ていますが、カロリーは少なくできても、こちらも血糖値の急な上昇を引き起こすので糖尿病のリスクが上がるという点で、全く健康的ではないです。

砂糖の代わりにはちみつやメープルシロップを使うというのは、栄養面では優れていますが、カロリーで比べると大さじ1あたり、はちみつ62kcal、砂糖35kcalなんですよ!

 

・小麦粉じゃなくて米粉だからヘルシー?

グルテンが悪者のように言われることも増えてきました。
実際に、セリアック病というグルテンを敵だと勘違いして小腸を傷つけてしまう自己免疫疾患や、グルテンを消化しにくいグルテン不耐症(過敏症)の方もいらっしゃいます。
その場合は結果的に、栄養を吸収しにくくなり、消化不良や食欲不振だけでなく、重篤な病気をも引き起こす可能性も。

ただ、そうでなければ必ずしも米粉ばかりが健康的とは言えないと私は思います。
米粉の方が小麦粉よりもずっと早く血糖値を上げてしまいます
GI値でいうと小麦粉が60程度なのに対して、米粉は95くらいもあるんです。
ちなみに、カロリーで比べるとほとんど変わりはありません。

小麦粉で作るパンの方が私はやっぱり美味しくて、たくさん食べてしまいます。
そういう意味では、少しでストップできる米粉パンの方が個人的には、結果的にヘルシーにはなるのかもしれません。

 

ヘルシーという言葉の意味をきちんと考える

食べものに対して「ヘルシー」という言葉を使う時は、「カロリーが低い」「太りにくい」ということばかりを想像しがちですが、決してその点だけに限らないということがわかると思います。

栄養面でどうなのか、疾病という意味での健康面でどうなのか、も含んでのヘルシーです。
自分の普段の食生活などとのバランスも併せて、何を食べるのが健康的なのかを考える必要があります。

 

例えカロリーだけを気にしたとしても、「ヘルシー」だから逆にたくさん食べられてしまうことも多々あるのでは。

甘くてバターの香りたっぷりのフィナンシェ。
すごくおいしいと思いますが、甘すぎて濃すぎて、私は1口で満足します。
でも、自分で作ったいわゆるヘルシーなマフィンはバターも卵も砂糖も使っていないのであっさりしていて、朝ごはんの後に3~4つペロリといけてしまいます。

本当の健康は心の満足からも得られる。食べたいものを食べたい。

甘いものを食べたいけれど、我慢してヘルシーなお菓子にしておこう、とした場合。
本来食べたかったものと、「ヘルシー」を売りにしているお菓子は味が違うくないですか?
さっきの例で言うと、フィナンシェが食べたいと思って、代わりにヘルシーなマフィンを3つ食べたとして。
おなかとカロリーは十分満たされても、求めていた頭が痛くなるほどの甘さやこってり感は得られず、きっと欲求は満たされないままのはず。

ヘルシーなマフィン、食べる意味あったんだっけ…?
それ、食べたかったものだっけ?

生活習慣病の3大要因は、食事・運動・ストレスです。
「これを食べたら太るのでは」「本当はあれが食べたかった」と思うストレスで、大げさな話ではなく、体調を崩す可能性もあります。

我慢してストレスをためて病気になるくらいなら、食べることを楽しんで、後悔する時間を運動に充てるのがいいです。
心の健康は、身体の健康にもつながります。

 

世の中的には、とってもヘルシーなマフィンのレシピ

先ほど話に出てきた自分で作るヘルシーなマフィンですが、うちではおやつとしてではなく、朝ごはんとしてよく作ります。

【材料】
薄力粉 100g
豆乳 100ml(牛乳に代えても、牛乳と混ぜてもOK)
メープルシロップ 大さじ1
菜種油 大さじ2
ベーキングパウダー 小さじ1
ドライフルーツ 1つかみ分くらい

【作り方】
1.ドライフルーツ以外の材料をボウルに入れて混ぜる。(全部一気にやって大丈夫)
2.ドライフルーツを入れて軽く混ぜる。(最初に入れると生地に粘りが出すぎるので。それでもいいなら全部一気にやっても大丈夫)
3.180度で20分焼く。

バターを使っていません!
砂糖を使っていません!
卵も使っていません!

素朴な味で、特に焼きたては美味しくて、味見で2つ3ついけてしまいます。
食べすぎなければ、健康的なんだと思います。

 

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