2021年に早稲田大学の入試が大きく変わる。これからの社会で求められる力が変わる。

早稲田大学のHPで2021年度入試の変更について発表がされています。

 

早稲田大学全学部共通での変更点

全学部共通で、「主体性」「多様性」「協働性」に関する経験を記入することがweb出願の要件となります。

2020年の大学入試改革に向けて、単なる「知識」だけではなく、
「思考⼒」「判断⼒」「表現⼒」を求められるようになります。
実際に、今のセンター試験に代わることになる「大学入学共通テスト」でも
大きく出題内容が変わることが予想されています。

その傾向を受けてのことだそうです。

 

これまでも推薦入試などでは「内申点」というものがありましたが、
今回発表されたものは学校が作成するのではなく、
受験生本人が自分自身の経験を振り返り、文章化するものです。

まさに、自分自信のことを思考し、
どの点がアピールできるかを判断し、
相手に意図通り伝わるように表現する力が必要です。

ちなみに、記入することが出願要件にはなりますが、
得点化はされず、入学後の教育の参考資料として活用されるそうです。

 

政治経済学部での変更点

国際教養学部でも一般入試の実施方法の変更があったり、
文化構想学部・文学部では帰国子女入試がなくなったりという変更がありますが、
やっぱり一番驚いたのが、政治経済学部での新しい入試方針です。

早稲田大学の中でも偏差値が一番高く、ステイタスも高い問われる学部での変更。
そして、その変更内容が予想を超えた大胆なもので驚きました。

※下記は概要をまとめているので詳細はHPでご確認ください。

3つの試験の合計点(200点満点)で選抜する方式になる

1. 大学入学共通テスト(100 点満点)
・外国語、国語、数学Ⅰ・数学A、選択科目 がそれぞれ25点満点

2.英語外部検定試験(学部独自試験と合わせて100点満点)
・使用できる英語外部検定試験は検討中
・30点満点程度で調整される予定。

3.学部独自試験(英語外部検定試験と合わせて100 点満点)
・1 科目のみ(⽇英両⾔語による⻑⽂を読み解いたうえで解答する。記述解答を含む。)
・90 分間で実施
・70点満点程度で調整される予定。

ちなみに、募集人数も現行の450人から300人に減ります。

早稲田大学が今後の学生に求めるもの

学生に求める力をこれまでとは大幅に変える判断がなされたことがわかります。

どちらかというと、重箱の隅をつつくような細かな暗記が大前提として求められ、
スピード感を持って問題を処理していくという印象が強かった早稲田の入試問題。

学部独自の試験が90分かけて長文を読んだ上での記述解答となると、
「思考力」「判断力」「分析力」のほかに、
「大意把握力」「情報処理能力」「論理的思考力」といった
いわゆる「生きる力」が求められることになるのだなと感じました。

私が子どもの頃に受けたような詰め込み教育では
これからの社会を生き抜く力がつかないということですね。

 

「大学が求める力=社会とされる必要な力」を身につけるためには、小学校から変革が必要

大学入試が変わると、高校生はもちろんダイレクトに影響を受けますが、
今回、早稲田大学が求めるとした力は即日身につくものではありません

もっとずっと小さな頃から、自分はどう考えるのか、なぜそう思うのか、
主体性を持つ癖を身につけておかないと太刀打ちできません。

 

ちょうど今は小学校の参観の季節です。
「みんな一緒」であることが評価される風土がまだまだあるなと感じます。

大学が求める力は、つまりは今後社会で求められるようになる力と同じ
大学入試のためにではなく、これからの社会で生き抜く力を身につけるために、
小学校から教育の在り方を変えていく必要があると思います。

 

 

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