宅急便の宅配スタッフが同級生のママだらけだったら

会社員だった頃、宅急便の宅配スタッフの人との面識はほぼ皆無でした。
平日はまず対面で受け取ることはできないし、土日など家にいる時はなるべく夫に出てもらっていたし。

そんな期間が長かったので、宅配スタッフの方とは匿名の付き合いだとずっと思っていたんですよね。
だからフリーランスで家で荷物を受け取ることが続いたある日、自転車でマンションに帰ってきた時に「〇〇さん、大きい荷物届いているんであとで届けますね!」と言われた時には返事ができないくらいビックリしました。
名前と顔、一致されてる…と。

さらに先日、あるママ友から「午前の宅配アルバイトは同級生のママだらけだよ」と聞いた時は「うそでしょ?」と何度か繰り返しました。
確かに平日の午前は女性スタッフが荷物を届けてくれます。
社員の運転する車でマンション分の荷物が届いたら、アルバイトのスタッフがクモの子を散らすように分担して181戸のお家に届けるシステムなんです。
確かに、社員一人で全部届けようとしたらとんでもなく時間がかかりますもんね。

玄関先で荷物を受け取る時は、受け取りサインの場所ばかりに目が行って、顔やネームプレートを見ることはこれまでなかったのですが、「同級生のママだらけ」と聞いてから意識して見るようにしてみたら。
1人確認できました。
ただそんなに仲良くない子だし、向こうもビジネスライクなので、「ママつながり」を意識しない対応をしていたのですが。

今日、「〇〇くん、って3年生のですよね?」と別のノーマークだったママから声をかけられ。
ネームプレートを見てもよくある苗字だし、ピンとこなかったのですが、フルネームで聞いたら確かに知ってる子でした。
何度か遊んだこともあり、「いつもお世話になってます。」なんて。

もともと宅配スタッフとは匿名の関係、という価値観でいた私には衝撃でした。
私は自分の知り合いに合う可能性があるところで働きたくなくて、ましてや自分の子どもの学区や自分の住むマンションで宅配なんて…そんなこと考えもしなかったので、そういうことがあるのかと受け止めるのに時間がかかりました。

かなり近い関係の人に届く荷物にどんなものがあるか全部おおっぴろげになるわけですよ。
誰からどんなものがどんな頻度で届くのか。
それがわかると、生活スタイルも、嗜好傾向も、経済レベルも、私の場合は仕事の内容も、全部見えてくるわけです。
めっちゃ怖い

女性スタッフだからと平日の午前は比較的安心して荷物を受け取れていたのですが、ママたちだとわかってから違う怖さが。
適当な格好で出られないなとか、玄関が散らかっていると居留守使っちゃおうかな、とか。

働き手は家の近くで働けるし、雇用する側も交通費節約や出退勤管理の容易さなどがあるんだろうけど。
受け取る側としては、いろいろと複雑です。

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