小1の壁を越えたら次は小4の壁か!と思っていたら。いやいや、小2にも小3にも壁があるんです。

幼い子どもがいるワーキングマザーにとって、小1の壁、小4の壁というのは大きな課題であり、精神的な不安材料です。
それは知っていたし、心構えもしていましたが…。
小1の壁を乗り越えたら小4までの3年間は大丈夫だと思っていたら、そうでもない現実が見えてきました。

 

いわゆる小1の壁、小4の壁

多くの保育園児を抱えるワーキングマザーにとって心配なことは、小1の壁と小4の壁です。

小1の壁とは、保育園時代からの例えばこんな変化に伴い、仕事を続けるのが難しくなることを言います。

・保育園に代わる学童保育所へ入れない(放課後の預かり先がなくなる)
・学童保育所には入れても、預かり時間が保育園より短いこともある
・預かり時間が短くなる半面、会社では時短勤務が解除されてお迎えに間に合わない
・小学校の保護者会やらPTAやらの集まりが平日に行われる(保育園は土日だった)
・親の細かく丁寧な関与が求められる(宿題、持ち物準備、友だち対応など)

 

そして、小4の壁とは。

・学童保育所を卒所する学年であることが多い(放課後の預かり先がなくなる)
・時短勤務ができなくなる会社が多い(小3までとしている会社が周りには多いです)
・友達との関係が複雑化し、問題が起こることが増えてくる

 

今、息子は小学2年生なので小1の壁は乗り越えたことになります。
1年生のうちは学童にさえ入れれば、業務調整を何とかすれば時間的なところは対応できました。

よし乗り越えられた!次は小4の壁だ…。
4年生になると、学童はなくなるので、特に夏休みなどの長期休みは1日中朝から夜までひとりの時間ができます。
業務調整で対応しきれない
そして、精神的にも成長してくるので、なかなか扱いづらくなってきます。
小4の壁の方が私にとっては気の重いものでした。

小2・小3のうちに対策を考えよう、というくらいで思っていたら、小2・小3にも壁があることがわかってきました。

 

小2の壁。学童には入れなかった友達が身近に3人も。

地域によって違うかもしれませんが、保育園と学童保育では、在籍更新の方法が違います
保育園は一度入園してしまえば、保育の必要性を証明できれば卒園まで基本的に在園できます。
「保育の必要性」の内容が、最初は正社員総合職だったのが、途中で育児休職になったり、退職して求職中になったり、パート社員になったりと、変わっても大丈夫。

でも、学童保育所は毎年、全員が新規で申し込みをし直すシステムです。
その年の申請者全員を並べて公平に、年度ごとに審査します。
そして、その時、下の学年の方が優先されるように思います。(本当のところの点数の付け方は知りませんが)

息子が1年生の時、同じ学童保育所に1年生が30人くらいいましたが、2年生に上がる時には20人くらいになりました。
減った10人のうち9人は、小学校から少し遠い別の学童保育所に移され、1人はどの学童保育所にも入れませんでした。
正社員総合職で働いているお母さんなのに。

同じく、保育園が同じで違う小学校に入った正社員総合職のママの2人も、学童保育所に入れず、待機だそうです。

小学2年生でも壁があったなんて

学童ではない預かり保育を利用したり、祖父母に頼ったりしながら、空きを待っているそうですが、厳しい…。
うち一人は、定員70名の学童保育所に対して、待機数が17人もいるそう。
絶望感漂いますよね。

 

小3の壁。一気に勉強が難しくなってフォローする必然性・負担が増える。

小3の息子さんがいるママが「3年生になったら一気に勉強の負担が増えて、宿題をやる時にとても機嫌が悪くなるようになった」と言っていました。
横にいた、小4の息子がいるママも「そう!うちもそうだった!」と。

具体的に何がどう難しくなるのかというと。

・1・2年生の時は「生活科」という教科だったのが、「理科」「社会」になり、より専門化する
※私は1・2年生で理科・社会をやらないことの方が驚きでした。息子が入学するまで知らなかった…。
・算数に「図形」が入ってくる
・算数の計算が複雑になる(桁が増える、少数・分数が入ってくる)
・国語で習う漢字が難しくなり、1日当たりならう数も増えてくる
・学習指導要領では2020年から英語が教科化する。学校によっては独自にすでに始めている。

少しでも気を抜くと理解が遅れ、少し理解が遅れ始めると、みるみる置いて行かれるそうです。
その理解度合いを把握し、フォローする負荷が一気に上がったとのことでした。

ワーキングマザーをやっていると基本的に学童で宿題をやってくるのですが、そうなると状況把握が難しくなります。
気づいた時には取り戻すのがとても大変な状況になっていることも。

そういう見えづらく、でも後々響いてくる壁が小3の壁…。

子育てとは、日々いろんな壁と向き合い、乗り越えること

小1の壁、小4の壁が制度的な制約によるところがメインで、自分ではどうしようもできない部分が大きいという意味では、”壁感”はすごいです。
でも、他の学年においても、働きながらスムーズに育児をするための障害はいくらでもあるんです。
学童保育に預けられたから安心、では終わらない。

大小、質の異なるいろんな壁が、何歳になってもやってくるんですよね。
世間で言われている小1の壁、小4の壁よりも、人によっては違うところの壁の方が大きいこともあると思います。

これさえクリアすればOKと頭で考えるのではなく実際の子どもたちの様子を見ながら肌で感じて、見えづらい壁も乗り越えていく必要があるんだな、と感じました。

 

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