熱中症の警戒情報をもっと深刻にとらえて、真剣に対策をとりたいと思う話
私が子どもだった頃より、明らかに夏の暑さが厳しくなっているように思います。
ニュースでよく耳にするようになった「命を守る対応を」なんていうドキッとする言葉が、熱中症に対して使われることは数年前までなかったと思います。
でも、ここまで言われてもまだ、熱中症に対して甘く見ている風潮があるように思えてなりません。
熱中症の「警戒レベル」の種類
環境省熱中症予防サイトにもありますが、熱中症に対する警戒レベルは、熱中症を予防することを目的として作られた「暑さ指数」という指標に基づいて、「ほぼ安全」「注意」「警戒」「厳重警戒」「危険」の5段階で示されます。
うちでは毎朝NHKのニュースを見ていますが、「ほぼ安全」が黄色、「厳重警戒」に向けて赤色が濃くなっていき、「危険」は紫色で表示されます。
日本中どこもかしこも、そして、朝早くから夜遅くまで1日中どの時間帯もが、濃い色で埋め尽くされる毎日…あれを見るだけで今日は外に出たくないな、という気分になります。
ちなみに「暑さ指数」は人体と外気との熱のやりとり(熱収支)に着目した指標です。
つい気温ばかり気にしがちですが、「湿度」「 日射・輻射(ふくしゃ)など周辺の熱環境」「気温」の3つを取り入れた指標で、人体の熱収支に与える影響を測ります。
「厳重警戒」や「危険」でも小学校で外活動をする子どもたち
先ほどの環境省熱中症予防サイトでは熱中症対策の基準を下記のように定めています。
【気温(参考値)】 【暑さ指数】 【とるべき対応】 35℃以上 31℃以上 特別の場合以外、運動は原則中止。特に子どもの場合は中止すべき。 31~35℃ 28~31℃ 激しい運動や持久走など体温が上昇しやすい運動は避ける。 (運動する場合には、頻繁に休息をとり水分・塩分の補給を行う。 体力の低い人、暑さになれていない人は運動中止。) 28~31℃ 25~28℃ 積極的に休息をとり適宜、水分・塩分を補給する。 (激しい運動では、30分おきくらいに休息をとる。)
地域や学校にもよるかもしれませんが、息子を見ている限り、天気予報でいくら熱中症に対する注意喚起がなされたとしても、いつもと変わらず外での活動をしています。
休憩時間には外でボール遊びをするし、体育も外(今の時期はプールですが)でやっています。
校外学習で出かけたり、朝礼のために校庭に並んで話を聞いたりもしています。
サッカーは午前中とはいえ、3時間半、やってます
息子が所属しているフットサルチームは毎週土日の午前に練習があります。
先週の35度に届きそうな日も、息子は朝8時半から12時までやっていました。
送り迎えで5分自転車をこいだだけで私や夫はふらふらになりそうなくらいの気温と湿度の中、帽子もかぶらず練習をしているんです。
私は息子の命や体調を守るために、休ませてもいいと思っていますが、「みんなやっているのに、甘やかしではないのか」という思いがゼロではないのは正直なところです。
練習をみんなお休みにするという判断はなされないのかな…夏の間中ずっと練習をしないわけにはいかないとか、自分(コーチや保護者)の頃だって暑かったけどやっていたとか、あるのかな…。
と思っていたら、別のサッカークラブに入っているママ友から「うちは先週は高温のために練習が中止になったよ。来週も多分ないんじゃないかな。」と聞きました。
そうだよね!!安全に練習できるかどうか、を考えたらそうなるよね!!
今週末からは、何の罪悪感も感じることなく、コーチや他の保護者からの目線も気にせず、私の判断で出欠を決めようと思いました。
「まあ、大丈夫だろう」で済まさないでほしい
熱中症だけでなくお天気のものもそうですが、注意報や警報は頻繁に目や耳にすると、悲しいかな人間は慣れてきます。
昨日も「危険」だったけど大丈夫だったから、今日も大丈夫だ、と思ってしまいます。
これまで大丈夫だったことの方が奇跡的な幸運かもしれないのに、それが当たり前だと思ってしまいます。
特に熱中症は、ここ数年で深刻になってきたばかりなこともあり、まだまだ自分事として捉えられている人は少ない印象です。
子どもは夢中になると体調の悪さやのどの渇きに気づかずに遊び続けたりします。
体調が悪くなっても、うまく表現できなかったりします。
これまで幸運にも暑い中体調を崩さずにやってこれた人たちに「しんどい」と言っても、甘えにしか捉えらてもらえないかもしれないことを、心から恐ろしく感じます。
何のためにニュースで警鐘を鳴らしているのか、考えてほしい。
何のためにニュースで熱中症で悲しくも犠牲になった方のことを伝えているのか、考えてほしい。
様々な(学習)活動の阻害になるとしても、命を守るために、子どもたちの外での活動を強い権力で中止させるくらいの判断をしてほしいです。
ちなみに息子の通っている学童では31度を超えると外遊びは一切やらせません。
息子は「31.1度とかでも、ちょっとでも超えるとダメなんだって。最悪だよ、つまんないよ。」と昨日も愚痴っていましたが、「すごいね!先生たちはみんなの命を一生懸命守ろうとしてくれてるんだね。」と言ったら、びっくりした表情の後、なんだか嬉しそうに笑っていました。
あともう1つ。スポーツ飲料を学校に持たせてもOKにしてほしい
熱中症の予防には、水分だけでなく、塩分が(糖分もあればなおよい)必須です。
水分だけ飲んでいても熱中症になってしまうんです。
でも、学校や学童からは水筒を持たせてください、ただし「中身はお茶か水にするように」と言われます。
理由はこぼれた時にべたべたすると掃除が大変だから、と。
後は、ジュースなどはおやつ扱いになって、学習の場所に持ってくるにはふさわしくない、との判断なのかもしれません。
繰り返しになりますが、お茶や水は単純なのどの渇きにはいいけれど、熱中症対策という点では意味がないんです。
何のために水筒を持たせているのか考えて、塩分や糖分の入った飲み物も持ってきてOKにしてほしい。
そんな交渉をしたらモンスターペアレントと言われるのだろうか…。
でも、熱中症で命がなくなることを真剣に心配しなければならない状況においては、妥当な当然の願いですよね…。
やっぱり夏休みが始まる前に、ちらっと相談してみようと思っています。
↓もしくはこれを持たせたいけど、こっちの方がNGが出そうだな。お菓子じゃないのに。
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